キャリアに役立つ情報や、自分にマッチする仕事・新しいつながりと出会えるキャリアSNS「YOUTRUST」代表の岩崎由夏さん、キャリア特化型コーチング・サービスを展開する「ポジウィル」代表の金井芽衣さんの二人とキャリアの最適解を見つけるための対談を実施。転職において大事なこと、マインドセットの方法、キャリアチェンジに必要なことなどを聞きました。

他人のキャリアが見えると転職迷子になりやすい

 「転職すればやりたい仕事に就けるかも」「将来を見越して働きやすい会社に行きたい」「収入をアップしたい」など、転職を考える理由は人それぞれです。転職はキャリアにおける自分の希望をかなえるための手段の一つですが、迷いが生じると前に進めなくなってしまうことも。そこで、「YOUTRUST」代表の岩崎由夏さんと「ポジウィル」代表の金井芽衣さんに、doors世代の転職で大事にしたいこと、考えるべきことについて対談してもらいました。

編集部(以下、――) 本日はよろしくお願いします。はじめに、お二人から見た現在の転職市場について感じることを教えてください。

金井芽衣さん(以下、金井) ポジウィルはキャリアに特化したコーチング・サービスを提供しているので、自分の仕事軸を決めるために利用する人がほとんどです。その中で、コロナ禍以降は「どう生きていいか分からない」と話す求職者が増えた印象。特に、SNSなどで他人のさまざまなキャリアや生き方が見えてしまうため、迷ってしまう人が少なくありません。SNS上の人がキラキラしているように思えて、自分がどんなキャリアを描けばいいのか迷子になっている人が多いと感じています。

岩崎由夏さん(以下、岩崎) 「転職市場」の観点から話すと、2022年4月現在は売り手市場と言えるでしょう。どこの企業も優秀な人を求めています。少子化による今後の労働人口の減少を鑑みると、この傾向はさらに強まると私は考えています。

金井 とはいえ、以前のように「大手企業なら安心」と考える人は減っています。副業や起業のハードルも下がっていますし、若手が多いスタートアップ企業でキャリアを積む道もある。いろいろな選択肢があるからこそ、自分はどうしたいのかを明確にしておかないと、転職活動そのものや転職後もうまくいかないと思います。

岩崎 今は、キャリアや働き方の選択肢がとても増えていますよね。金井さんの言うように、自分のライフプランを逆算して、それに合う会社を探すという人は減っています。キャリアや働き方においても「自分にとっての幸せ」を追求することが大事だと、みんなが気づき始めたのではないでしょうか。反対に、これまでよりもより強く、「自分はどうしたいのか」を問われる時代になったと思います。

―― お二人が言うように、リモートワークや副業など働き方も多様化しています。働き方もライフスタイルに合わせ、より自分らしく働ける環境を求める傾向が高まってきました。実際に、こうした働き方を転職先に求める人は多いですか?

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