- (1)新規事業ってどう進めるの? 成功するチームの共通点
- (2)POLA新規事業 ダメ出し屈しない2人チームの挑戦
- (3)会員84万人のスタディサプリ 失敗→修正を繰り返す
- (4)キリン 200回の紙芝居で集めた最強チームの作り方
- (5)スープストックトーキョー流ユニーク事業を生む方法
- (6)京セラ ライオン、ソニーの協力仰ぎ歯ブラシ開発に挑戦 ←今回はココ
さまざまなフェーズで成長中の新規事業の担当者に、ゼロからどのようにアイデアを生み、価値あるものに変え、経営陣を説得したのかを聞く「新規事業特集」。今回は電子部品メーカーの京セラの技術者が歯ブラシ開発に取り組んだストーリーをご紹介。「餅は餅屋」の発想で加速度的に事業を進めてきた。その道筋について、京セラ研究開発本部メディカル開発センターの稲垣智裕さんに話を聞いた。
歯を磨いている間だけ音楽が流れ、歯磨き嫌いの子どもでも楽しく使える魔法の歯ブラシ「Possi(ポッシ)」。昨年誕生し、話題になったこの歯ブラシは、これまで歯ブラシを手掛けたことがなかった、電子部品大手の京セラが構想からたったの9カ月で世に送り出した商品だ。なぜ京セラが短期間で、これまで扱ったこともなかった歯ブラシを開発できたのか。その背景を探った。