5月後半特集は「注目のあの人の仕事ルール」。起業家やヒットメーカー、SNSで注目されている女性たちには、運を引き寄せ、波に乗るための自分だけの習慣やルールがあるようです。そんな誰もが真似でき、すぐさま日常に取り入れられる、仕事ルールをご紹介します。

シーズンやトレンドに合わせたテーマからセレクトした本をそろえ、同じ本を読んだ人同士が感想を共有できるビデオチャット「アペロ」で、新たなつながりのきっかけを届けるオンライン書店「Chapters bookstore」を運営するMISSION ROMANTICの代表を務める森本萌乃さん。「シンプルに生きる」をモットーにしていると話す森本さんに、生き方のルールを聞きました。

公私を分けない森本流・ワークルール

 新卒で大手広告代理店に入社し、4年間プランナーとして活躍。その後、2度の転職を経て、パラレルワーカーとして働く中でMISSION ROMANTICを創業した森本萌乃さん。「華やかな業界で過ごしていた会社員時代よりも、今のほうが自分の気持ちを大事に、素直に生きられています」と話します。

 「私は現在、会社員ではないので時間の使い方は好きに決められますが、自分を甘やかすところと、ストイックにやるべきことを決めて、私なりのワークスタイルを築いています。規則正しく生活し、公私のめりはりをつけて過ごすのが向いている人もいますが、私はその反対。自分の心地よい働き方を追求しているうちに、私の場合は公私を分けないほうがいいパフォーマンスを発揮できると分かりました」

 森本さんの1日のスケジュールは、午前9時頃に起床し、午前11時前にバスでオフィスに出社、午後7時には退社するそう。

 「私は低血圧のため朝が苦手。日々のお天気や気圧に体調がものすごく左右されるタイプなんです。午前中は頭がさえないので、無理をして頑張ってもはかどらない。ですから、会社は午前11時始業にして、昼間は事務作業や会議、打ち合わせなどを行い、午後7時に終業。その後、友人と遊びに行ったり会食に参加したりすることもありますが、私にとっては帰宅後がコアタイム。

 企画などクリエイティブな仕事は、夜間に一人でじっくり取り組みます。書店という特性上、選書のための読書も毎晩欠かさず、夜はだいたい深夜まで起きていますね。『残業するぞ』と決めた日は、オフィスに残って終電頃まで仕事をすることもありますし、土日もだいたい何かしら仕事をしています」

 森本さんは、仕事をする時間も業務量も自分でコントロールできるからこそ、自分で決めたルールを大事にしているといいます。