「時間割を作る」とは「習慣をつくること」

 「時間割を作る」というのは、その日に何をするかを決めておくということ。はあちゅうさんにとっては「習慣をつくる」イメージに近い。

 例えば、朝何時に起きて、何時までに朝ごはんを食べ、この時間までに着替えをし、仕事に取りかかるか……ということをざっくりと決めておく。

 具体的に、はあちゅうさんはどうしているのか聞いた。「まずはメール返信をして、それが一段落したら、インスタグラムにアップする『旦那観察日記』のイラストを午前中に描きます。ランチを食べたら、午後は原稿書き。こんなふうにやることの順番を決めておくと、作業がすいすい進みます

 米アップル共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏が、特別なことでもない限り、黒いタートルネックにジーンズという服装を毎日続けていたことにも意味がある、とはあちゅうさんは言う。

 「仕事で必要な局面で、常に正しい決断を下せるように、脳のキャパシティを無駄使いしないためだそうです。人は意思決定をするたびに、脳のキャパシティを使ってしまいます。例えば、朝ごはんに何を食べるか決めるのも、1つの意思決定。これを考慮すると、仕事の効率を上げるために、朝はチーズトーストにする、とメニューを固定してしまったりするのも有効だと思います」

 仕事を始めるときのストレスになりやすいのは「今日は何をしよう」と考えること。「『今日は何をしようかな』『今から何をしよう』といちいち考えるのは疲れますし、だらだらの原因にもなります」。だからこそ、毎日のルーティンを決めておくのが大事。前日の終業時に、翌日やることを整理しておくのも効果的だ。