6月前半特集は「女性管理職137人が伝授! 管理職になっても困らない仕事術」。「女性は管理職になりたがらない」とはよく耳にしますが、今回は管理職経験のある女性たちにアンケートを実施。「これを知っておけば、管理職も怖くない!」と背中を押してくれる内容です。

各企業で女性管理職が活躍することは、ジェンダーギャップの解消やD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の推進につながります。しかし、「自分の会社にはロールモデルがいない」「挑戦してみたいけれど大変そう」と思い、管理職になることをためらう女性も少なくないはず。そこで日経xwoman doorsでは、「現在管理職である女性」もしくは「管理職経験のある女性」を対象に、アンケート調査を実施。137人の回答を得ました。

この回答をもとに、上編記事では「管理職になりたかった理由」や「初めて管理職になったときの気持ち」「管理職になる前と後でどのようにイメージが変化したのか」「管理職になってから労働時間と給与がどう変化したのか」などを紹介。具体的なエピソードを交えて、女性管理職のリアルな姿をお伝えします。

上編 女性管理職のリアル 気持ちの変化に労働時間&給与実態 ←今回はここ
中編 管理職137人伝授 必須スキル&習得法、部下との関係
下編 部下が退職、孤独感…管理職137人の壁と乗り越え方
女性管理職に関するアンケート
◆対象:日経xwomanの読者で、「現在管理職である女性」もしくは「管理職経験のある女性」
◆期間:2022年4月21日~5月22日
◆回答者:合計137人。年齢は24~67歳。そのうち、妊娠中含め子供がいる人が89人、いない人は48人

初めて管理職になった年齢は?

 アンケートで「初めて管理職になった年齢」を聞くと、最も多かったのが「36~40歳」(31.4%)、2番目に多かったのが「31~35歳」(16.1%)という結果に。このことから、10年以上キャリアを積み、30代で初めて管理職になるというケースが多いといえます。

初めて管理職になったときの年齢は?

 「管理職になる前、『管理職になりたい』と思っていましたか?」という質問に対しては、「はい」が35.8%、「どちらかというと『はい』」が25.5%。この2つを合わせると、回答者の半数を超える61.3%が、管理職になることを前向きに捉えていたことが分かりました。

管理職になる前「管理職になりたい」と思っていましたか?

 次からは、管理職になりたかった理由や、どういう組織や働き方であれば管理職にプラスのイメージを持つのか、またどんな組織や働き方だとマイナスのイメージになるのか、労働時間や給与の増減などを踏まえてリアルな実態を紹介します。

女性管理職のリアル、全部見せます!
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