コロナ禍でキャリアに不安を覚えたり、気持ちが晴れない人も多いはず。 そんな焦りや不安にどう対処すればいいか専門家や経験者に話を聞きました。

 クリエイターが文章などを投稿できるメディアプラットフォーム「note」で、4月下旬に公開された記事が話題になった。タイトルは、「一人暮らしで新型コロナウイルスにかかった話」。都内在住で、広告関係の仕事をする29歳の女性・ROさんが投稿したものだ。

 今回、日経doorsの取材に応じてくれたROさんは、「note」に体験談を投稿した理由について、こう語る。「不安をあおったり、誰かを批判したりするために投稿したのではありません。自分が体験した事実を書くことで、誰かの役に立てればと思って書きました」

 記事にはROさんが4月に発熱してからPCR検査で陽性となり、ホテルで宿泊療養をするまでの記録が記されている。

 ROさんの経過を簡単にまとめると下記の通り。

【ROさんの経過】

4月1日  37.5度の発熱
4月3日  保健所に連絡するもつながらず、電話相談の上、近所のクリニックを受診
4月5日  感染症指定医療機関を受診。細菌性肺炎と診断
4月9日  嗅覚と味覚の異常を自覚。4月23日ごろまで症状が続く
4月10日 感染症指定医療機関でPCR検査を実施
4月13日 陽性判定、熱は36度台に。自宅療養となる
4月15日 感染症指定医療機関を受診、自宅療養を継続
4月24日 保健所から連絡が入り、ホテルでの宿泊療養が決まる
4月25日 ホテルでの療養開始
4月30日 ホテルでの療養が終了

※上記はROさんの場合の経過、症状です

 もともと持病はなく健康体で、たばこも吸わず、仕事で外出するときには必ずマスクを着用していたというROさん。もちろん休日の外出は自粛し、手洗いやアルコール消毒などの対策も徹底していた。このことから分かるのは、コロナ感染は他人事ではなく、彼女のようにしっかりと対策をしていても、誰にでも起こり得るということ。

 私たちはこの事実を受け止め、けれど必要以上におびえることなく、経験者から学んだことを生かして、コロナに対する不安に対処していかなければならない。そこで編集部では、ROさんの体験と、そこから導き出される教訓、仕事の対処法などを聞いた。次のページから、その詳細を紹介する。

ROさんから学んだ教訓を、次のページから余すところなく紹介!
ROさんから学んだ教訓を、次のページから余すところなく紹介!