人生このままでいいのか…漠然とした不満を抱いている人は少なくないのでは?それならいっそのこと人生を「劇的に変化」させてみては?人生を変化させた5人のケースから、何をすればいいのか、そして何をやめればいいのかを探ります。

シングルマザーでもあり、PR会社を経営する起業家でもある加藤朋子さん。彼女の人生は、離婚を決意したときから大きく変化し始めた。勤めていた会社を退職し、貯金0円の状態で、未経験からライターへ転身。そしてPR会社を起業した加藤さんに、人生を変えるために取った行動と、勇気をもってやめたことを聞いた。

貯金0円から、独学で雑誌ライターに転身した加藤朋子さん。現在は起業し、PR会社社長に
貯金0円から、独学で雑誌ライターに転身した加藤朋子さん。現在は起業し、PR会社社長に

順調だった人生が一転…

 大学卒業後は伊勢丹(現:三越伊勢丹)に入社し、商品の買い付けを行うバイヤーや、店舗マネジメントをしていた加藤朋子さん。その後、就職活動をしていた頃から興味のあったメディア関連の仕事に挑戦するため、27歳のときに広告代理店へ転職。入社後、当時交際していた男性と結婚し、28歳で出産した。

 「広告代理店は雇用期間が1年未満だったため育児休業が取得できず、妊娠を機に退職しました。しかし、働くことが好きで仕事は続けたかったので、出産からおよそ半年後には再就職を決意。広告代理店の仕事も探しましたが、0歳の子どもを育てながら働ける会社が見つからなかったので、百貨店時代のキャリアを生かしてルイ・ヴィトン ジャパンに就職し、販売をメインに担当していました」

 子育てと仕事を両立し、働きながら自分の人生を切り開いていきたいと思っていた加藤さん。プライベートもキャリアも順調に築いてきたかのように見えるが、実はこの頃から、彼女の人生は大きく変わり始めた。