長いキャリア人生の中で自分が思い描いたようなプランを進めるためには時には自分にお金と時間をかけることが必要です。今回の特集では具体的な自己投資の方法のほか、実際に自分に投資をすることによってキャリアを開拓した女性たちを紹介します。

 長いキャリア人生の中で自分が思い描いたようなプランを進めるためには時には自分にお金と時間をかけることが必要です。今回の特集では具体的な自己投資の方法のほか、実際に自分に投資をすることによってキャリアを開拓した女性たちを紹介します。大学院に通い新たなキャリアを開花させた元「うんこドリル」編集長、コロナ禍で仕事が激減し、苦境に陥るもウェブデザイナーとしての勉強を始め、キャリアを軌道に乗せたキャビンアテンダント、英語を学び続けることで転職、オランダ移住を果たした女性など、多彩な自己投資の実例をご紹介します。キャリアに悩みを少しでも感じている方に参考になるはずです。ぜひご一読ください。


タイパのいい自己投資は「絞る」「繰り返す」「掛け算」

 米国カリフォルニア州を拠点とする情報セキュリティー会社、ゼットスケーラーで、日本・アジア事業全体の責任者を務める金田博之さんは、20代から自己投資を欠かさなかった人の一人。「将来のビジョンがなくても、目の前にある小さなことに着目して、効率よく自己投資をすれば、道が開ける可能性が高い」といいます。金田さんの自己投資の秘訣を余すところなく語ってもらいました。


モデルはな 「好き」の気持ちを大切に引き出しを増やす

 6月に茶の湯をテーマにした『今日もお稽古日和』(淡交社)を出版したばかりの、モデル・はなさん。はなさんは高校時代から続けるモデルの仕事に加えて、英語、仏像、パンダ、茶道など、エッジの立った「好きなこと」をいくつもお持ちです。言ってみれば、自然体で、好きなものを深く学んでいくことこそが、はなさんの「自己投資スタイル」。自己投資というキーワードで、はなさんに聞きました。


CA×ウェブデザイナー 育休中の学びでパラレルワーク

 大学卒業後、外資系航空会社のキャビンアテンダント(以下、CA)としてキャリアを積んできた三橋由美さん(40歳)。彼女は2019年に機材やスクールの受講費を合わせて約100万円の自己投資をして、ウェブデザイナーの勉強を開始。現在はCAとして働きながら、ウェブデザイナーとしてホームページ制作などの仕事も請け負っています。「20代の頃は趣味のように資格を取得していたものの、仕事にはつながらなかった」という三橋さんに、仕事につながる自己投資のポイントや、自己投資をキャリアに生かす秘訣を聞きました。


独学でTOEIC880点 英語力を生かし転職&オランダ移住

 オランダ在住のフリーランスライター・佐藤まり子さんは、英語を習得したことによって仕事も人生も飛躍。大学時代から継続的にTOEICを受験し、880点を取得したことで英語力を評価され、大手IT企業に転職。その後フリーランスのライターとして独立し、2017年にはオランダに移住。独学で英語を習得した彼女に、英語を学び続けた理由や英語がキャリアにどう生かされたか、オランダ移住の経緯、お金をかけない自己投資で人生を飛躍させる秘訣を聞きました。


MBA取得費用200万円 公私に活用できる一生モノの思考法

 現在、スタートアップ企業のサラダボウル専門店WithGreenで人事部の責任者として働く勝木こころさん。新卒から15年間外資系大手コーヒーチェーン企業に勤務し、社内公募で本部に異動して以来、人事一筋でキャリアを磨いてきました。まだ店舗に勤務していた20代後半、年上の部下ができたことをきっかけにグロービス経営大学院に通い、MBAを取得。特にクリティカルシンキングを学んだことで、仕事の効率がアップし、転職せずとも120万円の年収アップにつながったそうです。「学んだことは公私に役立っている。投資のリターンはしっかり受け取っていると思う」と話す勝木さんにMBAを取得した理由、費用や時間、どのようにキャリアに役立てているのかを聞きました。


元「うんこドリル」編集長 子育て期間に大学院で修士号取得

 早稲田大学教育学部卒業後、予備校講師、ベネッセで未就学児向けの教育教材の企画を担当しキャリアを磨いてきた正木寛子さん。出版社の文響社に転職後、正木さんが手掛けた「うんこドリル」は子どもたちの間で大ブームを巻き起こしました。その後、妊活と出産、育児のため一度キャリアを休んだ正木さんは学生時代の教授のすすめもあり、早稲田大学大学院で再び学び始めたそうです。修士号取得後は、転職市場で有利になる場面や要職への抜てきなど、確実にキャリアのプラスになったといいます。「学びは人生を豊かにする」と話す正木さんに、学び直しを決めた理由や費用面、時間、子育てと学びの両立などについて聞きました。



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構成/日経xwoman doors