好感度が高く、自信をつけているあの人は、どんな美容法を実践しているのか。30代から始めるべき美容は? 単に見た目をよくするだけじゃない。キャリア戦略になる、自己ブランディングとしての美容について探っていく。

Mattさん
アーティスト。1994年、東京生まれ。7歳の時、父の影響を受け、ピアノとバイオリンを始める。その後、中学校の吹奏楽部でドラム、フルート、アルトサックス、コントラバスを担当。高校でアルトサックス、ソプラノサックスを担当した。大学1年生の時ブライダルモデルを始め、卒業後はタレントとして活動。現在は歌手・作詞作曲・タレント・モデル・レタッチャーメイクアップ・ブライダルタキシード&和装デザイナーなどさまざまな分野でアーティストとして活動している。


運動は得意だったけれど、別の「好きなこと」に一直線

 幼い頃は、毎日のように背中におもちゃの「羽」をつけて走り回っている子どもでした。幼稚園に行くときも、指定の制服は着ずに羽を背負って通っていたほど。「好きなことを突き詰める」のは、小さい頃からです。クリスマスには毎年サンタさんから「羽」が贈られてきたのですが、年々グレードアップしていき、中学生の頃には、「本当に空を飛べるんじゃないかな?」と思うほどの大きな羽が届いて(笑)。通っていた絵画教室では鳥の絵ばかり描いていましたし、「空を飛びたい」「羽ばたきたい」願望が、幼いときから強かったのかもしれません。

 周囲からは、「どんなスポーツ選手になるの?」と、期待されることが多かったですね。もともとスポーツが得意だったし、父(元プロ野球選手の桑田真澄さん)の影響もあります。小学生の頃は野球をやっていたし、足が速かったので運動会のリレーはいつもアンカー。腕相撲大会では優勝したこともあります。運動能力の高さは、父譲りだと感謝しています。

 けれど、僕はその頃から「音楽の道に進みたいな」と思っていて、野球をやりつつ、ピアノもバイオリンも習っていました。中学生になったら本格的に音楽を極めていけるよう「小学校の6年間だけは野球をやりきろう」と思っていたんです。

 スポーツの道へ進まないことに対して、周囲からは「桑田真澄の息子なのに」という反応もありました。僕のふわっとした性格も、小さい頃は「女の子みたい」と言われたこともあるけれど、「だから何なの?」と言い返していました。常に「自分は自分だから」という思いがありましたね。

美の目覚め きっかけはブライダルモデル

 美容やメイクに関心を持つようになったのは、大学1年生のとき。その頃からブライダルモデルを始めていたので、周りのメンズモデルたちの影響を受けました。当時はまだ「男性がスキンケアや化粧をする」ことが今よりも珍しがられていたとき。校則が厳しい高校へ通っていたこともあり、ブライダルモデルをやるまでは美容に興味を持つことはありませんでしたね。「美容液」の存在も、知らなかったくらい(笑)。

 眉毛を整えたり、メイクをしたり、ファンデーションを塗るようになったのも、大学生になってから。大学では「メイクするの?」と言われたこともありますが、堂々と「そうだよ!」と答え、むしろ友人たちとは良いメイクアイテムの情報を共有していました。

 今回はほんの一部ですが、そんな僕の日ごろのスキンケアをシェアしたいと思います。