コロナによって世の中が大きく変わり、求められるスキルも様変わりしている。これまで誰も経験したことがないwithコロナ時代を生き抜くために必要なスキルを各界のリーダーたちに聞いた。

コロナ禍により、企業の業績悪化や景気の低迷が予想される今、転職市場はどうなっているのだろうか。そして、これからどう変化していくのだろうか。人事採用コンサルティング会社・人材研究所代表の曽和利光さんに、転職市場の動向や転職先の選び方、転職活動に必要なマインドなどを聞いた。

今後1~2年で求人数が半減する可能性

 もしも現在、厳しい労働環境などから抜け出すために転職を考えている人や、会社の経営危機に直面して転職を考えている人がいるなら、「なるべく早めに動いたほうがいいですね。時間がたてばたつほど転職は難しくなるでしょう」と、曽和さんは指摘する。

 「というのも、転職市場は景気と密接に結びついています。2008年から起こったリーマン・ショックと同様の現象が起こるとすれば、今後1~2年で求人数が半減する可能性があります。リーマン・ショックのときには、2009年~2010年にかけて求人数が落ち込み、この間、転職者にとっては厳しい状況が続きました。

 3年以上転職を待てるなら話は別ですが、今すぐにでも転職をしたい事情がある人は、早めに動かなければ行き場がなくなる可能性があります。ただし、すぐに次が見つかるとは限らないので、転職先が決まってから、今の会社を辞めることが大切です」

 では、これから転職活動をする場合には、どのようなポイントを押さえて転職先を選べばいいのだろうか。

次のページからは、転職先を選ぶときのポイントや、転職市場の変化を解説!
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