コロナ禍に婚活市場が変化しているという流れを受けて企画した「コロナ婚を成功に導く オンライン婚活必勝法」特集。コロナ対策でリモートワークをする人が増え、通勤に充てていた時間などを活用して婚活に励む人が増えています。コロナ感染予防のために、相手になかなか直接会えないが故に、婚活の仕方は大きく変貌しています。最先端の婚活の実情と成功ノウハウを取材しました。

コロナ禍でライト層が恋活・婚活をやめている!?

 「東京都知事が土日外出自粛の会見をした3月末から、急激に予約依頼数が減りました。その後、『とりあえず異性と食事をしたい』と思う、いわゆる恋活・婚活ライト層はアプリの使用を控え、恋愛や結婚に対して真剣な層がアプリに残っている印象があります。結婚に本気なユーザーにとっては、コロナ禍は婚活するには向いている期間だと言えるのではないでしょうか」と語るのは、食事デートを仲介するマッチングアプリ「Dine(ダイン)」運営のMrk&Co(マークアンドコー、東京・渋谷)社長・上條景介さん。上條さんのこの発言はコロナ禍の婚活を言い表しています(発言中の「予約依頼数」とは男女のユーザーがDineアプリを通じて、デートをする飲食店の予約を依頼する数のこと)。

コロナ禍でPairs内のメッセージのやり取りが15%増加

 リモートワークにより自分の時間が増えたため、婚活アプリを活用する層も広がっています。

 AIが対話をアシストするオンライン独身コミュニティー「Aill(エイル)」を運営するAILL(東京・港)の社長・豊嶋千奈さんは言います。「Aill内においてコロナ前まで非アクティブだったユーザーが、コロナ禍でアクティブに切り替わりました。4月には、ユーザー間のチャット量が通常の倍に伸びました」。恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営するエウレカ(東京・港)CEOの石橋準也さんは、「4月を通して、Pairs内のメッセージの通数が10~15%増加しました」と話します。

 コロナが独身者に与えた心理的影響をマインドフルネストレーナー/研修講師の松元絢さんはこう分析しています。「独身・一人暮らしの人にとり、コロナ禍は孤独を感じる時間となったと言えるでしょう。直接会う『濃厚接触』が許されるのは原則、家族だけ。それだけに家族という関係に憧れる人が増えたのではないでしょうか」

 今年に入り、自分自身の婚活を本格化させているフリーアナウンサー・川村美保さんも言います。「婚活のメッセージのやり取りがスムーズに進むように感じます。アプリ内のプロフィルに『コロナ禍で時間ができたために婚活を始めた』と書いている人もよく目にします」

 マッチングアプリの情報を提供するメディア、マッチアップ編集長の伊藤早紀さんによると、3~5月のマッチングアプリの新規会員登録数は横ばい、もしくはやや増加傾向。婚活者全体は「新型コロナウイルスの感染を避けるために婚活を一旦停止している人」と「リモートワークになって時間ができたために、婚活アプリを積極的に使いだした人」の2パターンに分かれ、後者の動きが目立っている、と伊藤さんは言います。

コロナ禍の婚活のコツを、2ページ目以降で詳しく説明していきます!
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