皆さんが思い描くリーダーってどんな人でしょうか。デキる人? みんなを引っ張っていける人? 多様性が求められる今、必要とされるリーダー像はどんどん変化しています。doors世代が初めてチャレンジするリーダー職=現場で輝くチームリーダーの心得や資質をお伝えします。

「チームリーダーとしての輝かしい実績なんて特にない」「リーダーという役職に就いていたわけでもない」。そんな人にも、リーダーシップを発揮した経験はきっとあるはず。転職の際に、「現場のリーダーを担える人」を求める採用担当者はどんなところに注目するのか、アピールできる職務経歴書の条件について専門家に教えてもらいました。

 doors世代が転職を考えるとき、現場でチームをまとめた経験があれば大きなアピールポイントになります。当然、それを職務経歴書に書けば企業の採用担当者の目に留まりやすくなるはず、と誰もが考えるでしょう。

 ところが専門家によれば、doors世代の転職希望者の多くが、「リーダー経験のアピールの仕方」について誤った思い込みをしているのだそうです。

 株式会社ビズリーチのキャリトレ事業部セールス&マーケティング部部長、四方秀一さんによれば、採用担当者が求めるのは「チームを率いて売上高で社内1位を達成した!」といった華々しい実績だけではないとのこと。つまり、「誇れるような実績がないからアピールすることはあまりない」と考えていたら、あなたの強みや良さが採用側に伝わらず、もったいない結果になるかもしれません。

 また「自分はチームリーダーの肩書を持ったことはないから、アピールできることはない」と考えているとしたら、それも実は思い込みかもしれません。採用側企業が求めているのはリーダーという「肩書」ではないからです。

 次のページからは、これらの思い込みが正しくない理由と、職務経歴書にどんなことを書いていけば有利に転職活動を進められるのかを聞いていきます。