主要企業の5割が副業を解禁し、政府も推進。日経doors読者アンケートでは、98%が副業に「興味あり」、66%が「副業している知人がいる」と回答。実例取材を基に副業との付き合い方を探ります。ベストな副業スタイルの探し方がここに。

「副業元年」と呼ばれた2018年。今もその波は加速し、みずほフィナンシャルグループが副業容認の方針を明らかにしたことも大きな話題になりました。副業は「はやりのもの」から「当たり前の存在」になっていますが、副業に興味はあっても何から始めればいいのか、誰に相談したらいいのか分からないという人も多いでしょう。『副業で稼ぐ! と決めたら読む本』の著者・中山マコトさんは、「何をしたいか分からないなら、副業をするのはまだ早い」と話します。10人に1人以上が副収入を得ているこの時代に、副業を成功させるためのイロハを副業アドバイスのプロに教えてもらいました。

中山マコト
中山マコト
作家。『フリーで働く!と決めたら読む本』で、フリーで働く本ブームをけん引。2019年5月に『副業で稼ぐ!と決めたら読む本』を発売したばかり。会社や組織勤めのサラリーマンなどを対象にした副業指導も行っている

 日経doors読者アンケートでは98%が「副業に興味がある」と回答していますが、副業にも詳しい中山マコトさんは、「残念ながら、副業は万人向けではない」と言います。

 副業は、新しいスキルが身に付き、人脈もでき、やりがいも得られるといういいことずくめのように見えるでしょう。実際、そういう一面もありますが、本業と同じく、いいことばかりとはいかないと中山さん。「たとえ副業であっても、仕事は仕事です。軽い気持ちで始めてしまうと、誰かに迷惑を掛ける可能性はあります」

 中山さんは「自分が副業に向いているかどうか見極める質問」を教えてくれました。皆さんも次の質問に答えてみてください。次のページで詳しく解説します。