主要企業の5割が副業を解禁し、政府も推進。日経doors読者アンケートでは、98%が副業に「興味あり」、66%が「副業している知人がいる」と回答。実例取材を基に副業との付き合い方を探ります。ベストな副業スタイルの探し方がここに。

会社員という本業を手放さず、本業と両立するという副業スタイルを2年間貫くmotoさん。副業の内容はと言うと、本業に関係ない自分の特技とキャリアを掛け算したもの。大きな副収入をどう生み、維持しているのか。とっておきの話を聞きました。

motoさん
motoさん
ベンチャー企業 事業開発・営業部長。 32歳で、5社目のジョブホッパー。サラリーマンとしての年収は1250万円。副業で転職者向けのブログ「転職アンテナ」を運営し、そこからの年収が4000万円以上ある。2019年8月に『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』(扶桑社)を出版したばかり。

「収入? まだまだ全然足りません」

 パーソル総合研究所「副業の実態・意識調査 調査報告書」によると、副業の平均月収は6万8200円。同じく、平均時給は1652円。つまり、週10時間ほどを副業に当てる人が多いことが分かります。平日夜や休日に副業をすると考えれば、この金額は納得がいきます。そんな中、今回ご紹介するベンチャー企業で部長を務めるmotoさんは、副業による年収が4000万円を超えるとか。

 「『moto』はペンネームです。これまで何度も転職しているので、自己紹介のときに元リクルート、元楽天など、『元』を付けることが多くて。そこから名付けました」と話す彼は、高賃金・高待遇を求め、5回の転職をしているジョブホッパー。現在の本業による収入は1250万円だそう。

 本業、副業とも高収入にもかかわらず、「まだまだ全然足りないです」と言うmotoさん。その理由は、「生涯年収8億円」を目指しているから。