転職や新たな人脈作り、副業などでSNSの活用は不可欠。可能性を大きく広げてくれるツールとなっています。より効果的で新しいSNSの使い方をご紹介します。

インスタグラムで約40万人のフォロワーを持つ料理家のりなてぃさん(27歳)。「一週間3500円献立」が幅広い世代の支持を獲得し、2022年7月には3冊目を発売して、著書のシリーズは累計85万部を超える大ベストセラーに。そんなりなてぃさんですが、自炊を始めた理由は意外にも「月収13万円で、自炊が必須だったから」。そして、記録のために始めたインスタグラムがきっかけで、わずか1年足らずで書籍化のオファーをもらったりなてぃさん。人気を得るための投稿のコツを聞きました。

RINATY(りなてぃ)
料理家・料理インスタグラマー

1995年生まれ、北九州市在住。「一週間3500円節約献立」など実用的で斬新な献立が同世代を中心に多くの女性に支持される。WEBやテレビでの活動をはじめ、食品メーカーや農産地などのレシピ開発・コンサルティングなどでも活躍中。インスタグラムのフォロワー数は約40万人。著書は累計85万部を突破し、『りなてぃの一週間3500円献立』(宝島社)は第8回料理レシピ本大賞準大賞を受賞。

記録用にインスタグラムを始める

 栄養士の資格が取れる短期大学を卒業後、歯科助手を経て、建築事務所の事務員として働いていた、りなてぃさん。当時、付き合っていた彼(現在は結婚して夫)との同棲を始めたことが、本格的に自炊をするきっかけになった。

 「私は料理担当になったのですが、ズボラな性格なので、ご飯をずっと作り続けられるのか不安になり、自分の記録用にインスタグラムを始めたんです。周りの反応やフォロワーさんの数などは全く気にせず、毎日の料理をアップしていました」

 自炊をするモチベーション維持のためにインスタグラムを続けていたが、本格的に発信することを決めた、りなてぃさん。

 「同棲には初期費用などでお金がかかりますが、当時の私の月収は13万円。自分にお金を使う余裕がなくて、副収入が欲しいと思っていました。料理のアカウントを開設したので、インスタグラムで収入が得られないかと思い、フォロワーさんを増やすために投稿をどうやって工夫していくかを考え始めました」