転職や新たな人脈作り、副業などでSNSの活用は不可欠。可能性を大きく広げてくれるツールとなっています。より効果的で新しいSNSの使い方をご紹介します。

SNSに振り回されやすい人の傾向

 日本メンタルアップ支援機構・代表理事でメンタルアップマネージャとして多くの働く女性の悩みに寄り添ってきた大野萌子さん。近年ではSNSにまつわるストレスを抱え、相談にやってくる人が増えていると話す。

 「SNSを見ていると気持ちが沈む、イライラする、怒りを覚えるなど、自分の心をうまくコントロールできず、やる気が低下したり落ち込んだりしてしまう人が多いようです。頭ではSNSをやめればいいと分かっていても、やめられない、見ずにはいられないなどのジレンマに悩む人がほとんどで、中には依存症が疑われるケースも少なくありません」

 特に、大野さんが感じているSNSに振り回されやすい人の傾向は、SNSに限らず常に「人からどう見られているか」「人がどう思うか」を気にしがちなこと。こうした傾向のある人にとって、さまざまな情報が入るSNSは刺激が強過ぎてしまい、見るたびに気持ちが揺さぶられてしまうという。

 また、こうした傾向のある人は、SNS上の人間関係やコミュニティとの適切な距離感がつかめず、常に誰かの投稿に同感したり、自分ごととして捉えたりしてしまうため、メンタル不調やストレスを感じやすくなってしまうそうだ。

 そこで今回は、日常的にSNSを活用している人が陥りやすい悩みとその対処法について大野さんにアドバイスを聞いた。