結婚、出産などライフステージの変化にかかわらずキャリアアップをしていくためにはお互いの人生を尊重し合えるパートナー選びが大切。経験者や専門家の話から失敗しないパートナー選びの極意をまとめました。

選ぶ相手次第で、その後の人生で思わぬ苦労をすることもある結婚。今年4月に『誰も教えてくれなかった 「離婚」しないための「結婚」の基本』(KADOKAWA)を出版した弁護士・後藤千絵さんに、3000人以上の離婚相談経験から、離婚リスクが高い結婚相手の特徴と失敗しないパートナー選びのポイントについて話を聞いた。

 「離婚トラブルの当事者となる男性には、共通の特徴があります」と話すのは、フェリーチェ法律事務所代表で弁護士の後藤千絵さん。

 働く女性からの離婚相談は、「モラハラ(モラルハラスメント=精神的な暴力)」「DV(ドメスティックバイオレンス=家庭内暴力)」「異性問題(浮気・不倫)」「金銭問題(借金)」によるものが多いと後藤さんは言う。

 「どれも特殊な要因のように感じるかもしれませんが、交際時には『魅力に感じていた』ところや、『少し違和感があった』ところが離婚原因になるなど相手の気質が関わっているケースがほとんどです。例えば、大手商社勤務のパートナーと結婚した女性が、深刻なモラハラ被害で相談にいらっしゃいました。結婚前の彼は条件も見た目も申し分なく優しかったけれど、1つだけ違和感があったそうです」

 離婚トラブルの原因になりやすい気質は、たとえ相手が隠していても兆候があると後藤さん。次からは、結婚してはいけないタイプの特徴や共働き夫婦にありがちな失敗パターンを紹介していく。

<モラハラ傾向チェック表>□自分を正当化し、悪いことは人のせいにしがち/□頭の回転が速く話はうまいが、○○/□○○ができず、気づけば自分の話になっている/□周囲からは「○○」と思われている/□高学歴・高収入だが、○○を抱えている/□親から十分な愛情を受けていない。または、○○を演じてきた/□LINEの○○が長い。返事をしないと○○される<DV傾向チェック表>□感情のコントロールが利かない/□外面が極めてよく、周囲からの評判は「○○」/□○○気質である/※『誰も教えてくれなかった 「離婚」しないための「結婚」の基本』(KADOKAWA)、後藤さんへの取材を基に日経xwoman編集部で再構成
<不倫・浮気気質の特徴>□熱しやすく冷めやすい/□○○にルーズ/□○○・自己中心的/□○○を頻繁に利用する<浪費気質の特徴>□○○が好き/□人からよく見られることを優先する/□○○が好き<束縛・干渉気質の特徴>□○○の失敗で自分に自信がない/□嫉妬深く、○○が強い/□○○が極端に少ない
<相手の素顔を知るためのポイント>●「○○」と聞いてみる/●○○を「○○さん、すごいね!」と褒めてみる/●ニュースや家族、職場環境など、身近な題材から○○の話題を振ってみる/●○○への態度や、○○への接し方をチェック/●相手が答えづらそうな質問○○と聞いてみる/●個人的な悩みを相談したときに「○○」をチェック