今年の夏は、オンラインの学び直しに挑戦。英語、仕事スキル、マインドフルネス……注目のオンライン学びテクを一挙紹介。役立つツール、浪費を防ぐ時間管理術など、実例づくしでノウハウをお届け。

編集部が最近、読者取材を通して感じるのは、「オンラインでの学び直しに挑戦している人が増えてきた」こと。オンラインなら場所と時間を選ばない。開催する側も同じ理由で、オンラインセミナーなどの学びの場を提供しやすくなったのも事実。

 少人数向けのオンライン講座、1000人単位のオンラインイベントなど規模もさまざま、マーケティングやコミュニケーションなどのスキルアップ系から英語などの語学系、料理やヨガなどの趣味系コンテンツまで、ジャンルも幅広くそろう。

 今、オンラインの学びの機会は、数えきれないほど増えている。

 「本を読む感覚でちょっと気になるものを試してみるには、ちょうどいい学びのコンテンツがたくさんあります。でも、学んだことをちゃんと自分のものにするには、コツが必要なんです」というのは、米国・ハーバード大学以上の難関といわれるミネルバ大学大学院で、パイロット生として学び直しに挑戦した植山智恵さんだ。

オンラインで課題解決型の授業をするミネルバ大学大学院に入学し、30代からの学び直しをした植山智恵さん
オンラインで課題解決型の授業をするミネルバ大学大学院に入学し、30代からの学び直しをした植山智恵さん

 ミネルバ大学といえば、すべての授業がオンラインだ。世界中から優秀な学生が集まり、2分でも遅刻すると欠席扱いされ、授業中はひたすらアウトプットを求められる。植山さんも「受講後毎回クタクタになるほど、超ハードだった」と振り返る。

 「ミネルバ大学での学び方は、サイエンスオブラーニング(学びの科学)に基づいて設計されており、かなりストイックです。でもその分、頭も体も心も確実にアップデートできる。学びに費やした時間や労力などにかかるコストを考えると、学びは『深めて』こそ価値が高まります。逆に深めなければ、あっという間に忘れてしまうのです

 確かに、ウェビナーを受けているその場では『役立つ!』『面白い』と心が動いても、数日後には何を学んだのか具体的に思い出せない、なんて人も少なくないのでは。せっかく自分の大事な時間を使うなら、学びで得たものを仕事やキャリアにきちんと生かしたい。

 「今までなんとなく受けていた学びの姿勢を変えることで、本気の学びに変えることができます」。質の高い学びを実現するために、どんなオンライン講座を選べばいいのか。学びの後にすべきことは? 植山さんによると、学びには段階があるという。学び初心者も、学び上級者も、ワンランク上のオンライン学びを実践できる、「ミネルバ大学式」ノウハウをまとめて紹介する。

こんなオンライン講座は質が高い!
<「ミネルバ大式」学びを深めるアクション>◆誰かと一緒に実践する/◆ブログやSNSで学んだことを発信する ◆共通言語を持たない人に説明し、議論する ◆ノートをとることにこだわらない ◆自分が「応用者」であることを認識する