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新型コロナウイルスの影響により、オンラインツールを使って学べるコンテンツは増え、その種類も幅広い。編集部では、オンラインで受けられるいろいろな学びの場を調べていく中で、お寺の「傾聴」も、オンラインで受けられることを知った。そこで、編集部員Yが、これまで誰にも相談できなかった悩みについて、お坊さんにガチ相談してみることにした。果たして、学びは得られるのだろうか。
お寺の「傾聴」とは
「傾聴」とは話や悩みをじっくり聞いてもらうことで、有志のお坊さんにより、全国各地の寺院でも始められている。東京都港区虎ノ門にある、神谷町光明寺では新型コロナウイルスの影響で外出が難しい状況を受け、Zoomなどのオンラインツールを使った「オンライン傾聴」の実施を始めた。
同寺の僧侶、木原祐健さんに話を聞いてみると、「20~40代の女性たちがこのオンライン傾聴を利用している」という。実は、編集部Yには誰にも話せない悩みがある。いつも仕事で忙しく、その悩みと向き合う時間も、向き合い方も分からなかったが、この機に、もう一度、ちゃんと向き合ってみようかと思い、挑戦してみることにしたのだ。
オンラインでも本格的
神谷町光明寺では、「神谷町オープンテラス」という名前の、境内を生かしたオープンスペースを2005年から設けている。木原さんが「お寺や仏教をもっと身近に感じていただければ」と、寺に縁深い方から地域の人にも開放し、茶菓のもてなしや傾聴を行うようになったという。
傾聴では、木原さんがテラスや本堂で30~40分ほど話を聞いてくれ、お代は不要。終わったときにご本尊への感謝の気持ちを込めた焼香や合掌をする。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、現在はオンラインでのみ受け付けている(予約受付ページは5ページでご案内)。日程についてはメールで相談し、傾聴は、ZoomやFacebookのメッセンジャーを使って行われることが多いそうだ。時間も通常の傾聴より融通が利き、タイミングによっては、木原さんが自宅からつなぐ場合もあり、雰囲気がカジュアルになるそう。
ちなみに私は普段、お寺に行くことはほとんどない。「オンライン」だからこそ、心のハードルが下がってやってみようかな……という気持ちになった。