昇進、転職など仕事の分かれ道に、結婚や出産などのライフイベント…。選択肢が広がれば悩みも多様化、「キャリア迷子」になりがちです。だからこそ、力付けてくれる「メンター」が欲しい! 見つけ方、関係のつくり方のノウハウを、実例を基にお伝えします。

あなたには「メンター」と呼べる存在はいますか? メンターとは一言でいえば、仕事やキャリア、プライベートに関するさまざまな悩みや課題について、アドバイスをくれる相手のこと。日経doors読者を対象にアンケートをしてみると、メンターが「いたことがある人」は半数以上、そして「いたことがない人」の約9割から「欲しい」という声が――。調査結果をもとに、実態と本音を探ってみました。

「メンター不要」派は1割未満

 調査は2019年6月20日から約2カ月間、日経doors読者の20~30代女性を対象に、インターネットを通じて実施。81人が回答しました。

 その結果、メンターが「現在いる」または「過去にいた」と回答した人は合わせて65%、過去も含めて「いたことがない」と答えた人は35%に。

 さらに、「いたことがない」と答えた人に対して今後の希望を聞いたところ、「欲しい」または「ときどき欲しい」と答えた割合は、計93%に上りました。どうして私たちには、メンターが必要なのでしょうか。

相談したいのは「仕事のやり方」ではない

 ニーズを探るため、メンターがいたことがない人に「相談してみたいこと」を聞くと、以下のような結果となりました。

 思い当たる項目はありましたか? 目の前の仕事に関する内容よりも、多くのニーズを集めている項目についての読み解きは2ページ目以降から。メンターがいた経験のある読者から寄せられた「こんなとき、メンターがいてよかった!」の体験談、どこの誰にメンタリングをお願いしていたかなどの実情もたっぷりお伝えします。