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転職の動機は「事務以外のキャリアを磨きたい」
現在、AIを活用した女性専用パーソナルジム事業を展開するスタートアップ企業「FURDI(以下、ファディ―)」で広報としてPR業務を担当する福藤百合さん。30歳のときに転職フェアで出合った同社にトレーナーとして入社し、4年目を迎えた。
前職は安定した実績を持つ老舗の食品関連会社。自宅から近く、労働環境や福利厚生、給与面においても大きな不満はなかったという。しかし、入社から8年目を迎えた30歳のときに自分のキャリアプランを見直し、転職を決めた。
「前職は『超ホワイト企業』と言ってもいいくらい働きやすい環境でした。でも、私には男性優位の組織体制と感じられ、異動などのチャンスもなく、この先のキャリアプランが描けませんでした。長く勤めても昇進は望めそうにないし、事務以外の仕事、例えば、明確な数値目標がある営業職などに興味が湧いてきました。
27歳のときに産休と育休を取得し復帰。その後ライフスタイルが変わり、30歳を迎えて改めて自分のキャリアを見直したとき、事務の仕事はもう十分やり切ったと思ったんです。それから転職を考えるようになりました」
福藤さんは、初めての転職活動を始めるにあたり、まずは転職エージェントに登録。アドバイスを受けながら履歴書と職務経歴書を作成したが、最初の壁となったのは事務職だけの経験だった。