テレワークが導入され、オンラインでやり取りする機会が増えてきた。もっとオンラインで自分の存在感を示し、社内外から評価されるにはどんなことが必要なのか。専門家から最新ノウハウを聞いた。

中小企業や個人事業主に向けて、経理や労務管理などの業務を効率化するクラウドサービスを提供する「freee」。同社で金融機関や省庁との渉外、新規サービスの立ち上げなどを担当する小泉美果さん(35歳)は、前職で総務省の働き方改革を推進していたこともある経歴の持ち主。3月から週5でテレワークを継続している彼女は、どのようにして社内外の人たちと意思疎通を図り、円滑に仕事を進めているのだろうか。押印なしの契約を実現させた経緯や、小泉さんのオンラインコミュニケーション術を紹介する。

総務省からITベンチャー「freee」に転職し、金融機関や省庁との渉外、新規サービスの立ち上げなどを担当する小泉美果さん。彼女のオンラインコミュニケーション術とは? まねしたい13の極意を紹介します
総務省からITベンチャー「freee」に転職し、金融機関や省庁との渉外、新規サービスの立ち上げなどを担当する小泉美果さん。彼女のオンラインコミュニケーション術とは? まねしたい13の極意を紹介します

テレワークでネックになったのは「はんこ文化」

 テレワークが始まった当時、小泉さんは全国の金融機関と交渉し、サービスに関する契約を締結するプロジェクトの一員だった。多いときで月に20通から30通の契約書を作成し、それぞれに押印。各金融機関に郵送することで契約を結んでいた。

 しかし、この「押印による契約の締結」という商習慣が、テレワークを行う上でのネックとなった。押印や郵送のためだけに出社するのか、それとも各金融機関と交渉して「押印なしの契約」を目指すのか。小泉さんが選んだのは、後者だった。

小泉さんはどうやって押印なしの契約を成立させたのか。経緯は次のページから!
小泉さんはどうやって押印なしの契約を成立させたのか。経緯は次のページから!
オンラインコミュニケーション、13の極意とは?
オンラインコミュニケーション、13の極意とは?