グローバル化が加速し、英語力がより問われる時代――でも、英語に自信なし、外国人にプレゼンなんてムリ…という人も多いのでは? そこで純ジャパ(帰国子女ではなく、海外留学経験なし)でも短期間で英語人材になる方法を紹介します。

グローバル化、企業の海外進出、外国人採用――英語を使うシーンは今後ますます広がるばかり。英語力は絶対に必要だとは思うけれど、どうせやるなら効率よく学びたい。そこで今回は、帰国子女でもなく、長期留学の経験もない「純ジャパニーズ」でも、短期間で英語人材になるノウハウを全力取材。第3回は日経doorsでの連載も大好評なライターのニシブマリエさんがたった1年で英語人材になれたノウハウを紹介。自己紹介しかできなかったニシブさんが今では外国人に鋭い質問もできるように。1年間の特訓内容を教えてもらいました。

ニシブマリエさん
ニシブマリエさん
ライター・広報PR。青山学院大学英米文学科を卒業後、大手人材情報会社を経て、2017年にフリーランスに。現在は、企業の広報支援をしながら、HRなどのビジネス領域と、ジェンダーや多様性といった社会的イシューを中心に取材・執筆を行っている。日経doorsの連載『性別ってなんだろう』『ユニバーサルな女になりたくて』が人気

1年で飛躍的に英語力を伸ばした

日経doors編集部(以下、――) 外国人にインタビューされる機会も度々あるとか。まさに英語人材です。1年前は英語が苦手だったとは信じられません。

ニシブマリエさん(以下、ニシブ) 1年前までは英語にコンプレックスを抱えていたんです。コンプレックスが生まれたのは大学時代。それまでは英語は得意科目だと思っていました。青山学院大学に通っていたのですが、帰国子女が多くいる環境で「これはかなわないな」と。もともと負けず嫌いで、負け戦が嫌い。できない自分を直視するのが辛くて、頑張ることをやめちゃいました。ただ海外旅行は好きだったので、英語で自己紹介したり、レストランで料理を注文したりというのは問題なくできていたのですが、それ止まりでした。旅先で面白そうな人と出会っても、深い話をすることができなかった。

―― いったん目を背けた英語にもう一度向き合おうとしたきっかけは何だったのですか?

ニシブ 会社員を辞めてライターになったとき、取材旅行と称して何人かで米国の企業や大学を訪問したんです。知り合いが働いていたこともあって、米アマゾンや米スタンフォード大学も訪問しました。そこで出会った人に、聞きたいことがあるのに、すぐに英語が出てこなくて聞けないという本当に悔しい思いをしました。そのとき、「今が決断の時だ」と覚悟を決めて、もう一度、英語の勉強を始めることにしたんです。言語は筋トレと一緒で、やるか、やらないかでしかないので。「やろう、徹底的に」と腹をくくりました。

―― それが1年前ですよね。この1年間、どのように勉強されたのですか?