グローバル化が加速し、英語力がより問われる時代――でも、英語に自信なし、外国人にプレゼンなんてムリ…という人も多いのでは? そこで純ジャパ(帰国子女ではなく、海外留学経験なし)でも短期間で英語人材になる方法を紹介します。

グローバル化、企業の海外進出、外国人採用――英語を使うシーンは今後ますます広がるばかり。英語力は絶対に必要だと思うけれど、効率よく学びたい。そこで今回は、帰国子女でもなく、長期留学の経験もない「純ジャパニーズ」でも、短期間で英語人材になるノウハウを全力取材。第4回は出張料理サービス事業を提供するシェアダイン創業者の井出有希さん。井出さんはゴールドマン・サックス(GS)証券、ボストン コンサルティング グループ(BCG)と、大手外資系企業を渡り歩いてきました。英語でプレゼンや電話会議もこなし、転職も英語の面接をパス。英語はもちろんお手の物と思いきや、「全くダメだった」とキッパリ。過酷な業務の中でも仕事をこなすために身につけたサバイバル英語学習術を教えてもらいました。

英語の面接、全く話せなかった

日経doors編集部(以下、――) 新卒でゴールドマン・サックス(GS)証券に入社し、その後も外資系証券会社を経て、ボストン コンサルティング グループ(BCG)でアナリストとして働かれました。誰もが憧れるような外資系企業を渡り歩くには、英語力は不可欠ですよね?

井出有希(以下、井出) 実は……英語は全くダメだったんです。受験英語はそこそこできたのですが、会話は絶望的で。GSの採用試験では英語で面接があったのですが、名前と大学名と専攻分野くらいしか言えなくて、後は聞かれたことにすべて「Ithink so.」。面接では全員が「この人、英語ダメなんだ」と思ったはずです。でもなんとか内定をもらい、入社したのですが本当に不安で仕方がなかったです。

井出 有希さん
井出 有希さん
2000年、東京大学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社。アライアンス・バーンスタイン、ボストン コンサルティング グループを経て、17年シェアダイン創業。

―― それでも1年後には英語でビジネスを回せるレベルに上達されたとのこと。英語で外国人にプレゼンしたり、電話会議もこなされたとか。どうされたのですか?

井出 業務は多忙なので、英語の勉強に時間をたっぷり割く余裕はありません。最小限の労力で、てっとり早くビジネスで英語を使えるレベルになる方法を考えました。英会話スクールなどには頼らずに、身近なモノで英語力は磨くことが可能ですよ!

―― ぜひ、その方法、教えてください!