常に時代の先をいく、最前線で活躍しているリーダーたちは、どうやって情報収集しているのだろう。そして、情報をどうやって生かしているのだろう。自分にとっての正しい情報の見極め方は――。各界のリーダーたちに聞きました!

情報があふれる今、現場のプレーヤーたちは、どのように有益な情報を集め、活用しているのだろうか。今回は、情報収集をうまく活用している日経doorsのアンバサダーの3人に、情報の集め方、整理の仕方、そして仕事に生かす方法などについて詳しく聞いた。前編では、情報収集をする際に大活躍する便利なツールと、短い時間で必要な情報にリーチできる具体的な方法についてお届けする。

<座談会に参加してくれたアンバサダーの3人>
効率的な情報収集/達人たちの習慣
(左上から 平岡みほさん、志賀祥子さん、平理沙子さん)

平岡みほさん
(通信・デジタルマーケティング)
「新聞記事は読み方を工夫しています。TikTokでも仕事情報をキャッチ」
<集めている主な情報>
・通信業界の最新事情
・ポイントや電子決済サービス
・マーケティング関連の情報
・クライアントに合わせたプロモーションなど

志賀祥子さん
(経営者・コンサルティング)
「情報収集で時間をムダ使いしないためにやらないことを決めています」
<集めている主な情報>
・クライアントや自社業界やサービスの情報
・新規事業や海外のスタートアップ情報
・女性活躍推進、女性のキャリアやワーママにまつわる情報
・グルメ(デリバリー、お取り寄せ、ワイン)
・おうちトレーニングやエステなど美容健康系

平理沙子さん
(ライター・PR)
「シンガポールに引っ越したばかり。朝イチの情報収集は習慣化」
<集めている主な情報>
・世間のトレンド
・自社サービスについての感想など

日経doors編集部(以下、――) 今日は、皆さんの「情報収集術」のノウハウについて聞きたいと思います。まずは、どんな種類の情報収集をしているか、それぞれ簡単に教えてください。

平岡みほさん(以下、敬称略) 私は、通信業界でポイントやキャンペーンなどのデジタルマーケティングを担当しています。以前は営業部や秘書室にもいまして、さまざまなジャンルの情報収集が日課でした。今は、ポイント関連やスマートフォン事情、他社のキャンペーン、お客様の反応などをリサーチしています。

志賀祥子さん(以下、敬称略) 私は、社長秘書を経験後、広報の業務を10年以上担当しました。秘書時代は、社長が欲しい情報をすぐピックアップする必要があり鍛えられました。今は、PRブランディング支援でクライアントのいろいろな業界情報をリサーチしたり、女性活躍支援にまつわる情報をリサーチしたりしています。朝と夕方は子どもの保育園送迎があり、リアルタイムで情報をキャッチできないため、効率的にできる方法を模索しています。

平理沙子さん(以下、敬称略) 最近、家族の仕事の事情でシンガポールに引っ越してきたばかりです。私も小1の子どもがいます。日本在住時は、広報やフリーランスのライターをしていて、IT企業系のスタートアップや女性のキャリア、フェムテックにまつわる情報を、海外事例を中心にリサーチしていました。今も関連情報にはアンテナを張り続けています。

 実は今回、シンガポールに引っ越してくるにあたり、コロナ禍で気を付けるべき点についての情報収集では苦労しました。同じような経験をした人のTwitterなどを駆使して探しました

―― 皆さん、さまざまなジャンルの情報収集をされていますね。情報収集のために「毎日行っているルーティン」はありますか?