仕事の生産性を最大限に引き出すために欠かせないのが「良質な眠り」です。「若いうちは寝なくても大丈夫」なんていうのは大間違い。20~30代女性は生物学上、眠くて当たり前。十分な睡眠を取って、一日を有意義に過ごすワザを教えます。

「経営者たるもの、己を知り、常に最高のパフォーマンスを出せるように自己管理しなければならない」という考え方を母からたたき込まれたと話すのは、ナニーサービス(教育ベビーシッター)を手掛けるポピンズ社長の轟麻衣子さん。「昨日また徹夜しちゃって…」と睡眠を削って働くことを自慢げに話す人もまだいるビジネス界で、「私は8時間しっかり眠ります」と潔く宣言する轟さんに、睡眠やオフタイムを大事にする考え方について詳しく聞きました。

学生時代の徹夜で自分の体質を知る

「学生時代に徹夜をした翌日は、片頭痛がしてしまって…」と振り返る、ポピンズ社長の轟麻衣子さん
「学生時代に徹夜をした翌日は、片頭痛がしてしまって…」と振り返る、ポピンズ社長の轟麻衣子さん

 「私はどんなときでも8時間は睡眠をしっかり確保しています」と語るのは、ポピンズ社長の轟麻衣子さん。「何時間寝るかは個人が決めることというのが大前提ですが、私の場合、若い頃は体がさほど丈夫でもなく、学生時代に友人たちと徹夜をすると、翌日は寝不足で片頭痛気味になってしまったんです。その時ぐらいから『私は寝ないとダメな体質』と自覚して、その後は1日8時間の睡眠を守るようにしてきました」

 8時間が自分にとってベストな睡眠時間だと分かるまでは、睡眠時間を7時間にしてみたり、9時間に伸ばしてみたりとさまざまトライしたそう。「8時間眠れば体調が万全だというのは自己暗示としても有効です。疲れを感じる時も『今日も8時間しっかり寝たから大丈夫!』と頑張れます」

 そんな轟さんにオンとオフの切り替えの大切さを教えてくれたのは、母親でありポピンズ会長でもある中村紀子さん。「会長もずっと1日7~8時間の睡眠時間を取っていたと記憶しています。経営者にとって、体調管理は欠かせない仕事の一つ。産後にちょっと無理をして体調を少し崩してしまい、母から『自分の体調管理はしっかりしておきなさい』と厳しく注意されたこともあります」

「8時間睡眠」といえど、年齢やライフスタイルの変化に伴い、「起床時間」「就寝時間」は柔軟に変えてきた。そんな轟さんの「8時間睡眠ヒストリー」を2ページ目に詳しく紹介
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轟さんの現在の「8時間睡眠生活」の全容を、3ページ目で詳しく解説
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轟さんが睡眠や休養をうまく取るために実践している工夫を、4~5ページ目でたっぷり紹介
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