先行き不透明な日々が続く中、お金に不安を感じる人も少なくないのでは?だからこそ、無駄なく使って備えたい……。そこで、節約、投資、副業などさまざまなノウハウを駆使して、1年で100万円以上貯めた20代から30代の女性の実例を紹介します。

「もともと浪費家だった」と話すエリコさんは、2年前から広報・PRの副業を始め、月平均6万円の副収入を貯金し、お金の使い過ぎを防いで1年間で100万円を貯めたそう。無理なく続けられる「ゆる副業」のコツと無駄使いをなくす工夫を聞きました。

◆エリコさん(39歳)

20代後半で結婚し、第1子出産後もフルタイムの正社員として勤務。元企業広報の経験を生かして30代後半から、できる範囲で副業を開始、月6万円ほどの副収入を得られるように。副収入を貯金することで、年間約100万円を貯めることができたそう。

独身時代は「貯金が苦手」 出産が意識改善のきっかけ

 現在、食品関連会社のマーケティング部で部長を務めているエリコさん。独身だった20代後半までは実家で暮らし、生活費を意識していなかったため、ほとんど貯金をしてこなかったそうです。

 「私はもともと貯金が苦手で、仕事柄、情報収集も兼ねて外食する機会が多く、他にも洋服や国内外への旅行にお金を使っていました。毎月残った分を貯金して、社会人10年目でやっと200万円ほどになりましたが、周囲と比べたときに少ないと感じました」

 「あれば使ってしまうタイプ」と話すエリコさんが、貯金を意識するようになったのは、結婚して第1子を出産した後でした。

 「周囲から『子どもが小さいうちはお金の貯めどき』と聞いていましたが、私の場合は、子どもが小学生になるまではお金がかかりました。共働きで、私もフルタイム勤務をしていたので、夜11時まで預かり可能な認可保育園を利用していたのですが、延長保育園代がかなりかかってしまいました。子どもが急に熱を出したときなどは、会社から保育園、病院までをタクシーを使うことがほとんどだったので、交通費もかさみました。料理をする時間が取れない日も多かったので外食も増加。他にも子どもに関わることで、どんどんお金が減っていくので、しっかり貯金をしなければと、意識が変わりました

 それからエリコさんは、目標額を決めて貯金を決意。副業を始め、お金の使い過ぎを防止する工夫を続けたことで、年間100万円の貯金に成功しました。本業が多忙なため、副業は隙間時間のみの勤務を続け、現在月5~10万円の収入を得ているそう。