どんなパートナーと人生を歩むかによって、私たちのキャリアの歩み方も変わる。そこで、各界で活躍する人に、パートナー選びの視点、関係構築のためのテクニックなどを聞きました。キャリアを強くできるパートナーシップとは?

気鋭のリーダーたちは、どのようにパートナーを見つけ出し、オリジナルのパートナーシップを築いているのでしょうか。今回は、産婦人科医であり元プロボクサーでもある高橋怜奈さんに話を聞きました。2021年の4月9日に、プロボクサーの佐々木左之介さんと結婚。「事実婚」「夫婦別姓」を選んだ二人のパートナーシップを伺いました。

産婦人科医であり元プロボクサーの高橋怜奈さん
産婦人科医であり元プロボクサーの高橋怜奈さん

夫は「面識のないジムの先輩」だった

 2021年の4月9日、「子宮の日」に結婚をしました。意図的ではなく、偶然です。大好きな桜が咲く頃がいいなと思っていて。夫も私も誕生日が9日なので、9が付く日なら忘れないね、と決めました。

 出会いのきっかけはボクシング。といっても、もともとお互い同じボクシングジムに所属していたものの、練習の時間帯が違ったため「名前と顔は知っている」けれど、「実際に会ったことも、話したこともない」関係でした。

 2018年に、ボクシング好きな私の知人から「(夫の)佐々木左之介さんの試合のチケットを購入したい」と連絡がありました。私をはじめ、さまざまな選手をいつも応援してくれる知人は、「同じジムだから連絡先を知っているだろう」と思ったようです。

 けれど、私は当時、夫とはまるで面識がなかった。正直、「自分で購入したらいいのでは……」と思いました(笑)。とはいえ、お世話になっている方の頼みですので、Facebookから夫に依頼。このときは事務的なやり取りだけで終わりましたが、これがのちに結婚へとつながるなんて、思ってもみませんでした。

高橋怜奈さんの「パートナーシップのルール」

 次のページからは、「20代の頃は自己肯定感が低かった」と話す高橋さんが、どのようにして「自分に合うパートナー」と出会えたのか、事実婚を決めた理由やパートナーシップのルールを聞きました。