「自炊する余裕ナシ。朝食抜き、昼も夜もコンビニ」。そんなdoors世代のために、専門家による栄養視点のコンビニ食ランキングとコンビニ食で賢く栄養を取る方法を紹介! おにぎりとスープの第1位は? レジ横チキンは? 役立つ情報満載!

 コンビニが自社で開発するプライベートブランド(PB)の商品は、年々ラインアップが充実しています。この特集でも多くの専門家が異口同音に言っているように、食事をコンビニ弁当一つで済ませるのではなく、さまざまな商品を組み合わせることでコンビニ食の栄養価は全く違うものになってきます。今回は『コンビニ食材だけで健康ラクうまごはん』(CCCメディアハウス)の著者で管理栄養士の佐々木ゆりさんに、PB商品などを上手に活用したコンビニ食について教えてもらいました。

暴飲暴食に加えて寝ずに仕事をしていた若手時代

 doors読者の皆さん、こんにちは。管理栄養士の佐々木ゆりです。皆さんは20代から30代の働く若い女性が中心だと思います。まずは、私自身の若い頃のお話から始めさせてください。

 20~30代の頃の私は、週刊誌記者として猛烈に仕事をしていました。昼は取材で飛び回り、夜は徹夜で原稿書き。眠気が押し寄せてくると、たばこ&おやつで紛らわせます。朝食は菓子パン1個かスイーツで済ませ、昼と夜はコンビニか外食。サンドイッチ、菓子パン、おにぎり、大福、唐揚げ、カレー、ラーメン、天丼……。暴飲暴食に慢性的な睡眠不足、過労という状態が続き、気がつけば顔は吹き出物であふれ、便秘に悩まされる日々に陥っていました。

 そんな生活を数年ほど続けたあるとき、私はパニック障害になってしまいました。自己流の対症療法で、10年かけてやっと脱出できたのですが、その間に逆流性食道炎と子宮筋腫も患い、ついでに鉄欠乏性貧血にも陥りました。文字通り、身も心もボロボロの20~30代を過ごす羽目になったのです。

 便秘の原因は、1日に必要とされる350g以上の「野菜・きのこ・海藻」が大幅に不足しており、腸内環境が悪化したことでした。これに加え、鉄分不足を放置したのも一因となって、パニック障害を引き起こしたのです。顔中に出てしまった吹き出物も、腸内環境の悪化が原因。逆流性食道炎は、夜遅く帰宅後に夜食を食べ、すぐに寝ていたのが原因でした。

 doors読者の皆さんの中にも、ここまでではなくとも乱れた食生活や生活習慣、働き過ぎで体調が優れないという人はいると思います。放置すると、私のようなことにもなりかねません。コンビニ食でも組み合わせや食べ方次第でいくらでも健康になれるということを、この記事を通じて知っていただきたいと思います。

コンビニ商品を選ぶときに見るべきポイント/栄養成分表示で、まずは○○を見よう。1日の摂取量は○○までが目安/一日に必要なたんぱく質は○○と同じグラム数と考えると覚えやすい/1日に必要な野菜は350g以上。野菜ジュースを○○○○は悪くないが、それだけだと○○○○が足りない。コンビニの○○○○○を活用しよう
時短のコンビニ和朝食セット366円
野菜たっぷりコンビニ昼食662円