30代以降もキャリアで自分らしい道を開いている人の多くはなんらかの「学び直し」を経験しているといっても過言ではありません。今後のキャリアに役立つ学び直しのノウハウ、そして頭打ちキャリアを学びによって打開したdoors世代の実例をご紹介します。

2013年に出版された書籍『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(坪田信貴著・KADOKAWA)のモデルとして一躍注目を集めた小林さやかさん。ウエディング業界を経て講演活動に取り組む中、教育学を学ぶため大学院へ進学し博士号取得。現在は米国留学を目指し、英語学習に注力しています。今回は、小林さんの学び続けるためのマインドと英語学習方法について話を聞きました。

小林さやか

米国留学に向け、英語を猛勉強中

 現在、講演活動を中心に、全国の小中高校生に学びと努力の大切さを伝え続けている小林さやかさん。社会人になってからは、より学びの重要性を感じていると話します。

 「私は、子どもに限らず、全人類が生涯学び続けるべきだと思っています。光のようなスピードで新しい概念、言葉が次々と登場する現代社会では、常に知識をアップデートしていかないと世の中についていけなくなる。大人こそ学び、新しい知識や考え方を深めることで仕事も日常も楽しくなると思います」

 ウエディングプランナーを経てフリーランスになった小林さんは、講演活動を通じて教育への関心を高め、31歳のときに聖心女子大学大学院へ入学。学習科学について学び、博士号を取得した。現在、大学院で学んだことをより深め、視野を広げるために米国留学の準備を進めている。

 「学習科学とは学びの本質を捉える学問。日本で勉強というと、テストのための暗記が中心になっている傾向がありますが、本来は新しい知識や考え方に触れ、自身の知識理解や考え方の枠組みをアップデートしていくことであるはず。私は、自発的に学び、自分の頭で考えられる子どもたちを育てるための学習環境についてより深く学びたいので、それらのプログラムが充実している米国の大学で学びたいんです。

 この1年間、留学に向けて必死でアメリカの大学に出願する際にスコアの提出が求められるTOEFLの勉強を続けてきました。直近のスコアは98点ですが、1年前は62点。今も毎日英語学習をしていますが、この1年で成長できたと感じています。スタート時は中学英語から学び直しましたが、確実に成果を出すための自分なりの学習方法のコツを見つけられたと思っています」

 doors読者の中にも英語を勉強している人は多いはず。小林さんは短期間で米国のトップレベルの大学に出願できるほどの英語力を身に付けました。そんな小林さん流の英語学習法と学びを継続するためのコツについて聞きました。

<小林さん流 英語学習のコツ>