部屋やワークプレイスをすっきりさせることが仕事力アップにつながり、人生が好転するきっかけにもなります。著名人を始め、仕事にプライベートに充実させている人たちがスッキリを保つコツについて聞きました。

自身のメソッドを世界に広げる近藤麻理恵さんは、テレワークが広がりつつあるなか、デスクやメール、名刺の管理など、ワークスペースを見直すことで働き方、人生が変わると提唱します。後編では、今すぐ実行できるこんまり流仕事にときめきをもたらすワークスペースの片づけを教えてもらいました。

片づける前に自分がときめく働き方をイメージ

 近藤さんが自身のメソッドを伝えるときに欠かせないキーワードが、「ときめき」だ。家庭での片づけにおいて、自分がときめくかどうかで手元に残すモノと手放すモノを決めるという考え方である。近藤さんは、職場環境の片づけでも「ときめき」が大切だと言う。

 「ワークスペースを片づけるときに判断基準となるのは、自分がときめく働き方ができるかということ。ときめくという言葉がピンとこない人は、自分にとって心地がいい、無理のない働き方ができるかどうかと考えると分かりやすいです」と近藤さん。

 まず片づけを成功させるために欠かせないのが、理想のワークスタイルをイメージすること。そしてそのイメージを実現できるように作業をしていく。

 では具体的にどうイメージして、どのように片づけていけばいいのか次のページから見ていこう。

<こんまり流ワークスペースの片づけメソッド>1 「○○」「○○」「○○」という3つの要素からワークスペースをイメージ/2 「祭りの片づけ」を実施するために片づけのためのまとまった時間を確保/3 ○○ごとにモノを集め、残すべきか見極める/4 残すべきは3つのどれかに該当するもの/○○ときめき/○○ときめき/○○ときめき/5 本・書類・文房具・小物類・名刺・デスクトップ・メールボックスと片づけていく/6 残したモノはすべて「○○」を決めておけばリバウンドは防げる
近藤麻理恵
近藤麻理恵
片づけコンサルタント。著書『人生がときめく片づけの魔法 改訂版』(河出書房新社)が世界的大ベストセラーに。現在は「こんまり流片づけコンサルタント」を育成し、日本を含め世界30カ国以上で活躍中。近著にときめく働き方を手に入れるためのノウハウが書かれた『Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる』(河出書房新社)がある