いくつになっても自分らしいキャリアを築き、活躍し続けるためには、30代をどう過ごすかが重要なカギとなります。実際に30代後半、40代以降も最前線で活躍している女性に、30代で何をやめて、何を始めたのか、詳しく聞きました。

寄付や資金調達といったイメージの強かったクラウドファンディング業界に、新しいモノや体験を応援購入するという思想やシステムを浸透させた「Makuake」。同サービスを、30歳のときに共同創業者として立ち上げたのが、マクアケ取締役の坊垣佳奈さん。彼女は20~30代でどのような経験を積み、「やりたいことを仕事にできている」という今にたどり着いたのでしょうか。

坊垣佳奈(ぼうがき・かな)
坊垣佳奈(ぼうがき・かな)
同志社大学卒業後、2006年に新卒でサイバーエージェントに入社、サイバー・バズの立ち上げに参画。2010年に同社の取締役に就任。その後、ゲーム関連の子会社を経て、2013年5月にサイバーエージェント・クラウドファンディング(現・マクアケ)を設立。共同創業者として取締役に就任

新卒でサイバーエージェントに入社

 新しいモノや体験を応援購入するサービスを展開するマクアケの取締役を務め、広報PRや流通販路連携、プロジェクトをサポートするキュレーター部門の責任者として事業を推進している坊垣佳奈さん(38歳)。彼女の今が充実しているのは、大学卒業後の2006年にIT事業を展開するサイバーエージェントに入社し、以降、複数の子会社の立ち上げや経営に参画してきた20代の経験があったから。

 「新卒でサイバーエージェントを選んだのは、『やりたいことが見つかったときに、やれる自分になっていたい』と思ったからです。会社の名前で仕事をするのではなく、会社員であったとしても個人の力を身に付けて、『坊垣さんと仕事がしたい』と言ってもらえるようになりたい。将来は自分の名前で仕事ができるようになりたいと思っていたので、誰よりも早く成長し、ボロボロになりながらでも、20代のうちに多くの経験を積みたいと考えていました」

 その思いを実行に移すために、20代で複数の会社の経営に携わり、30歳でマクアケを共同創業した坊垣さん。20代での創業・経営経験を経て、30代では何をやめ、何を始めたのでしょうか?

坊垣さんは、30代で何をやめ、何を始めたのでしょうか?
坊垣さんは、30代で何をやめ、何を始めたのでしょうか?