親世代の価値観がインストールされてしまい、なかなか一歩踏み出せない、親の顔色を見てしまい自分の本音とは違う選択肢を取ってしまう……こうした行動パターンがキャリアや結婚に影響を及ぼしている可能性があります。専門家に聞いた親との正しい距離の取り方、実際に親の呪縛から抜け出した実例をご紹介します。

 新型コロナウィルスの影響がやや落ち着いたように見える今年の年末は実家に帰省の予定がある人も少なくないのでは? そんな中、母とじっくり顔を合わせることに少し気が重く感じる人もいるのでは? 

 実はやりたいことがあっても、母の顔色をみてしまう、母の価値観で動いてしまう……そんな人も少なくないのでは? 実はこうした行動パターンやキャリアやライフスタイルに大きく景況を及ぼしている可能性があります。

 「いい子でいたい」呪縛から脱却した女性の実例や、専門家に聞いた母との正しい距離の取り方をご紹介します。


■ポジウィル岡千尋 「いい子でいたい」呪いからの脱却

 「この選択をしたら、母は何と言うだろうか」――。生き方や働き方を考えるとき、親の価値観に縛られてしまう人は少なくない。キャリアに特化したコーチング・サービスを展開するポジウィル社員、岡千尋さんもそうだった。自分らしい一歩を踏み出すためにはどうしたらいいのか。自身の経験と、同社のカウンセラー・トレーナーとして、多くのビジネスパーソンの相談に乗る中で気付いたことを語ってもらった。


■大美賀直子 私と母親の関係は適切?チェックシートで診断

 母親とは何でも話せる関係の人もいれば、仕事、恋愛、結婚など生き方への過干渉でうんざりしてしまう人もいます。

 「いつも母親と一緒にいるけれどもいいのだろうか?」「何かを決めるとき、いつも母親の顔が浮かぶ」という場合は自分と母親との適切な距離感を見直す必要があるかもしれません。母と娘の関係についての講演や書籍執筆多数のメンタルケア・コンサルタントの大美賀直子さんに話を聞きました。


■婚活がうまくいかない女性の大半が母との関係に問題あり

 「婚活がうまくいかない」今すぐ見直すべきは母との関係『お母さんから自由になれば、結婚できる』などの著書がある、表参道で結婚相談所を経営する大安ケイコさん。自らの経験や相談所に訪れる女性のお悩みから「婚活がうまくいかないのは親との関係に問題があるからです」と話します。実は自分の恋愛観や結婚観に大きな影響を与える「母との関係」。大安さんに母からの呪縛を解き、自分らしい幸せな結婚をするためのステップを教えてもらいました。


■「母親がキャリアの壁になる」を打ち破る3つの対処法

 就職や転職、昇進など、キャリアを積み重ねていきたいのに、母親が意見を言ってくる。やりたいことや好きな仕事について否定的……。など、母親にキャリアを邪魔されていると感じたら? 無意識に母親から受けている影響や、母親の言葉でキャリア迷ったときの対処法、マインドの持ち方をミートキャリアのキャリアサポーターで産業カウンセラーの管井裕歌さんに話を聞きました。


■過干渉な母から逃げ、人生を好転させる方法 罪悪感は罠

 過干渉な母との確執と葛藤を描いたコミックエッセイ『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)。著者の田房永子さんは、「毒親」が注目を集めるきっかけをつくり、その後も家族問題をテーマにした作品を多数世に送り出しています。20代後半での母との決別後、40代となった現在は関係性が改善したという田房さん。生きづらさを抱えている人に向けて、母娘関係を複雑にする罪悪感との向き合い方や、周りに振り回されず幸せに生きる方法について解決の糸口を語ってもらいました。


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構成/日経xwoman doors