年末年始に読んでおきたい「お薦めの本」を紹介する特集。第5回に登場するのは、日本最大規模のプログラミングスクール「TECH::EXPERT」「TECH::CAMP」を運営し、この1年で社員が約90人から約300人にまで増えたという成長著しいベンチャー企業、div社長の真子就有さん。YouTubeでも「マコなり社長」として30万人のチャンネルフォロワーに支持されている真子さんが選んだ「人生を変えた1冊」とは?
言いたいことを言い続けていたら、創業仲間が離れていった
真子就有さんの「人生を変えた1冊」は、2013年に発売された『嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え』。オーストリア出身の心理学者、アルフレッド・アドラー氏が確立した考えを、アドラー心理学の国内の第一人者である岸見一郎氏とライターの古賀史健氏が分かりやすく対話式で記した本です。
読書家の真子さんがこの本をアマゾンで購入して読んだのは、24歳の頃。当時、真子さんは悩んでいました。2012年に大学を卒業後すぐに起業したものの、事業が思うように成長せず、創業仲間が会社を離れていったのです。
「僕は基本的に誰にでも言いたいことを言うタイプ。そんな僕の態度が、彼らの辞める原因の1つだったのは明らかでした。人に媚びず、強い言い方を止めない僕を見て、『こいつは将来、大成しない』と思ったそうです。今となれば『大成』するしないとは、何をもって言う言葉なのだろうと考えてしまいますけれどね」
真子さんは早口で続けます。
