激動の2020年、それでも活躍しつづけた人は何をやめて、何を始めていたのか。そして、新たな2021年、どんな目標や抱負を胸に抱いているのか。各界で輝く人にその心中を語ってもらいました。

英語での受賞スピーチネタやダンスパフォーマンス、ほんわかしたキャラクターで知られるゆりやんレトリィバァさん。2019年には米国のオーディション番組で会場を沸かせ、昨年は海外アーティストのパロディーMVで注目を集めました。現在も多くのメディアで活躍中のゆりやんレトリィバァさんに2020年を振り返ってもらいつつ、多忙な中で始めたこととやめたこと、今後の展望などを伺いました。

2020年は自分のことを真剣に考えた1年

日経doors編集部(以下、――) 2020年はゆりやんレトリィバァさん(以下、ゆりやんさん)にとって、どんな1年でしたか?

ゆりやんレトリィバァさん(以下、ゆりやん) 自分のことを真剣に考えた1年でした。コロナ禍で実家に帰れず、家族にも東京の友達にもなかなか会えず、一人で過ごすことが多かったです。周りの人のありがたさを改めて実感しましたし、これまで時間がないからと、言い訳してやらなかったことに目を向けて、人として丁寧に生きたいと思ったんです。

 仕事についてはありがたいことに、インスタグラムでライブ配信したり、テレビへリモート出演したりと、新しい形でたくさんやらせていただきました。芸人になった時点で「いつどうなるか分からない」と覚悟していたので、コロナ禍の影響で仕事がなくなったらどうしようといった不安はなかったですね。みんな同じ状況だから、仕事もプライベートも、こういう時にしかできないことをしようと前向きに考えるようにしていました。

―― ゆりやんさんは、この1年で約36kgの減量に成功したことでも注目を集めました。減量のきっかけは何だったのでしょうか?