激動の2020年、それでも活躍しつづけた人は何をやめて、何を始めていたのか。そして、新たな2021年、どんな目標や抱負を胸に抱いているのか。各界で輝く人にその心中を語ってもらいました。

YouTubeのチャンネル登録者数は87万人を突破。土屋太鳳やロバート秋山のモノマネ、働く女性のあるあるネタなどで大人気のものまねタレント・丸山礼さん。高校在学中に芸人としての才能を見いだされ、23歳の現在まで常に躍進を続けていますが、取材してみると、実は緊張しがちで、自分の意見をハッキリ言えないといった意外な一面も。昨年、そんな自分を変えるために丸山さんが実践した「やめたこと・始めたこと」とは。

リモート収録は難しい

日経doors編集部(以下、――) 2020年は大活躍だったと思いますが、振り返ってみていかがですか?

丸山礼さん(以下、丸山) いろいろな新しいことを始めさせていただきました。コロナ禍では、テレビのリモート収録が増えました。スタジオの人との掛け合いなどがあるので、一人でYouTubeの撮影をするときとは全然違うんです。リモート収録中は部屋でずっとうまくいくかどうか不安でした。

<b>丸山礼</b> 1997年北海道出身。北見藤女子高校在学中にワタナベエンターテインメントのオーディション「オモ女グランプリ」で最優秀賞を受賞する。高校卒業後に上京し、ワタナベコメディスクールに特待生として入学(22期生)。ロバートの秋山竜次、土屋太鳳など、多彩なレパートリーのモノマネで注目を集める。
丸山礼 1997年北海道出身。北見藤女子高校在学中にワタナベエンターテインメントのオーディション「オモ女グランプリ」で最優秀賞を受賞する。高校卒業後に上京し、ワタナベコメディスクールに特待生として入学(22期生)。ロバートの秋山竜次、土屋太鳳など、多彩なレパートリーのモノマネで注目を集める。

 他にも、ファッションブランド「reI'm(リアイム)」を立ち上げました。私、服が大好きで、四六時中Instagramを見て、はやりの服をチェックしてポチったりしてるんです。でも私はご覧の通りのダイナマイトボディーなので(笑)、日本のかわいいファッションブランドはSかMサイズが中心だから着られないんですよ。

 試着室で「ワンチャンいける!?」みたいなマインドで頑張るんですけど、着られなくて「まぁそうだよね」って。「ちょっと雰囲気違いました~。ごめんなさい」って店員さんにうそついて、泣きながら帰るみたいな。それに慣れてしまっている自分が嫌で、そんな自分でいいのかなっていう気持ちがずっとあったんです。

 テレビのリモート収録の難しさやファッションに対するコンプレックスがあったという丸山さん。どうやって乗り越えていったかは、次ページから詳しくお伝えします。