人生100年時代に入った今、自分の将来は自分で守ることが何より大事です。年金や各種給付金、社会保障などに関する「制度」を分かりやすく解説し、doors世代が今こそ始めるべき「アクション」についてお伝えします。

資産をほぼ確実に増やせる投資方法がある

 「投資」という言葉に、どこか「失敗したら損をする」「ギャンブルみたいで怖い」というようなイメージを持ってはいないでしょうか?

 個人資産10億円を誇る元外資系証券会社のディ―ラーで、『毎月5000円で自動的にお金が増える方法』(かんき出版)などの著書がある「お金の科学者」ことミアン・サミさんは、「投資は一獲千金を狙うような話ではありません。明日から誰でも実践できて、『ほぼ確実に資産を増やせる投資の方法』があるのです」と断言します。

 「年利にして20%以上増やすことは、決して夢物語ではなく、科学的に考えて実現可能な話」とサミさんは続けます。しかし、まずは「投資」「お金」についての理解が必要だとも強調します。そもそも、「投資」とは一体何なのでしょうか

 「投資とは、一言で言えば『未来予測』です。今持っている自分の現金や時間を、未来にもらえるかもしれない現金や『価値』と交換をすること。これが投資です。資産というのはこの目に見えない『価値』を入れる器と考えてください。例えば現金、定期預金、株、債券などです。

 私たちは社会の問題を解決することで『価値』を得ます。そして社会からもらった『価値』を増やすことが投資のゴールです。doors読者のほとんどの人が、給料や報酬を現金や銀行送金で受け取っていると思います。『現金』は『価値』を効果的に移転する役割がある資産なのですが、特に何も考えず、現金を銀行に預けたままの人は、社会から得た『価値』をすべて現金という資産に投資しているということになります。

 現金というのは『価値』を移転するには優れた資産ですが、『価値』を長期的に保存し、増やすことには向いていません。自分が持っている『価値』を全額現金に投資することは、人生100年時代を自立して生きる上では最も危険なことだと私は考えています」

ミアン・サミさんの解説を、次ページで分かりやすくマンガにまとめています。
ミアン・サミさんの解説を、次ページで分かりやすくマンガにまとめています。