女性社長はこの8年で2倍に増加。けん引するのはdoors世代。独自の技術やビジネスモデルでグローバルな成長を目指しています。そんなdoors世代起業家の奮闘ぶり、壁の乗り越え方は多くの人に参考になるはず。ご期待ください!

女性社長、起業家が増え続けています。けん引するのはdoors世代。独自の技術やビジネスモデルでグローバルな成長を目指しています。女性起業家が増え続ける背景と、成功者の共通点を探りました。

女性社長は増え続けている

 今、女性起業家が増え続けています。帝国データバンクによると女性社長の人数はこの30年間連続で増加しています。1989年には3万588人だったところ、2019年には9万人を突破しました(注・個人事業主、非営利、公益法人などを除く事業会社に限る)。

30年間連続で女性社長の数は増え続けている 出所:帝国データバンク
30年間連続で女性社長の数は増え続けている 出所:帝国データバンク

 そして、その女性起業家像も様変わりしています。かつてはネイルサロンやカフェなどに代表されるような美容関連や飲食業などを小資本で始める「サロン事業」が多かったのですが、今ではAIなどのテクノロジーを生かした事業医療、農業など男性色が濃かった事業に参入する女性が増えました。そして事業を一時的なものではなく、永続的に発展させたいと株式上場を目指すケースも珍しくはなくなりました。

 では、なぜ、女性起業家は増えているのでしょうか。

 「かつては会社員として与えられた仕事をこなし、組織から認められることを成功と捉える人が多かったですが、現在は自分らしく、やりたいことをすることこそ、第一の目標に据える人が増え、起業にチャレンジするようになってきました。特に女性は会社員の立場では難しかった仕事と子育てとの両立も、起業すれば柔軟に対処することも可能です。優秀な人材が起業を目指すようになり、事業の分野も広がってきました」と数々の起業家を育成してきたNPO法人ETIC.代表の宮城治男さんは言います。

 また、インターネットの発達により、より容易に事業を始められるようになったことも起業家が増えた要因の1つです。ネットを使いこなすことで、実店舗を持たずに商品を販売できたり、お金をかけずに人材募集や製品の告知をすることもできます。

 さらに起業の元手となるお金を支援してもらいやすいという事情も。今、日本ではスタートアップ企業に出資するベンチャー投資が増加しています。ベンチャーエンタープライズセンターの調査によると、2018年度のベンチャーキャピタル(VC)の国内投資額は1640億円6年連続の増加で、17年度に比べて20%も伸びています。金融緩和が長期化する中で、ハイリスク、ハイリターンを求める投資資金が集まりやすく、事業がまだ小さな種の段階でも投資家が魅力的だと感じてくれれば出資してもらいやすい環境となりました。

スタートアップ企業に出資するベンチャー投資は急増中 出所:ベンチャーエンタープライズセンター
スタートアップ企業に出資するベンチャー投資は急増中 出所:ベンチャーエンタープライズセンター

 ただもちろん、すべての起業家が成功するというわけではありません。東京商工リサーチによると中小企業の倒産件数は毎年8000社に上ります。具体的に、どんな女性起業家が成功しているのでしょうか。次ページから、その5つの要因をご紹介します。

<成功する女性起業家 5つの要因>1女性ならではとも言える ○○や○○を 持っている/2周囲が驚くほどの○○がある/3自分がたりない力を補ってくれる○○がある/4精神的な余裕を持ち、正しい判断をするために○○できている/5○○という志を持ち、○○や○○を考えている
成功する女性起業家の5つの要因は2ページ目からご紹介します!