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2020年は「doors世代起業家」の時代
2020年は「doors世代起業家」の時代

2度の事業断念でもめげず3度目へ、AIで世界を狙う

平野未来 諦めなかったグーグルを追うという壮大な夢

女性社長はこの8年で2倍に増加。けん引するのはdoors世代。独自の技術やビジネスモデルでグローバルな成長を目指しています。そんなdoors世代起業家の奮闘ぶり、壁の乗り越え方は多くの人に参考になるはず。ご期待ください!

2020年は「doors世代起業家」の時代

 今、最も注目されている起業家の一人といっても過言ではないのがAI開発のスタートアップ、シナモンを経営する平野未来さん。シナモンが提供するサービスは契約書や請求書など、フォーマットが決まっていない文書や資料を、正確に読み取ってデジタルデータとして分類したり、データベースに自動出力したりできるAIエンジンだ。

 ホワイトカラーの生産性向上につながると、大手企業を中心に150社が採用。投資家からも事業の将来性が高く評価され、2019年には約15億円の資金調達に成功した。また、平野さん自身も女性起業家を表彰する「EY Winning Women 2019」ファイナリストやForbes JAPAN「日本の起業家ランキング2020」ベスト10など、国内外のさまざまなアワードに選出されている。

今最も注目されているといっても過言ではないdoors世代の女性起業家、平野未来さん
今最も注目されているといっても過言ではないdoors世代の女性起業家、平野未来さん

 そんな飛ぶ鳥を落とす勢いの平野さんだが、「私の計画では今ごろグーグルのような世界中の人々の生活を変えるような企業になっているはずだったのですが」と笑う。

 実はシナモンの現在の事業は平野さんにとって三度目の正直。過去には事業が思うようにいかず、運転資金不足に陥り倒産の憂き目にあったことや、開発チームと対立し、チームの人員をすべて解雇する事態に陥ったこともある。一筋縄ではいかなかった起業家人生にはビジネスで生き抜くためのヒントが隠されている。

<平野さんの起業年表>22歳 東京大学大学院時代に米グーグルに憧れて1社目を起業/ガラケーとスマホのアプリ開発が同時にできるミドルウェアを提供/27歳 事業を断念し、ミクシィに売却/28歳 グーグルを追う夢を捨てきれず、シンガポールにシナモンを設立。写真チャットアプリサービスを提供する/31歳 事業化がうまくいかず、運転資金が残り3カ月分しかない状態に/従業員を半分解雇し、日本に帰国/32歳 AIによる事業を思いつく/33歳 事業が起動に乗り始める
平野さんの起業の原動力<世の中を変えたいという強いパッション>グーグルの技術を学び、創業者に親近感を抱く/自分も人々の生活を変えるものが作りたいと考えた<行動力>グローバルな企業を作りたいという思いから/いきなりシンガポールに会社を、ベトナムに開発拠点を設立<失敗から学ぶ力>過去に立ち上げた2つの事業は挫折/失敗から得た経験を今の事業に生かす
一時は資金繰りに悩んだことも。紆余曲折があった平野さんの起業家人生は次ページから
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