89%の女性がエネルギー不足

 一般的な活動量の20~30代女性の必要エネルギー量は2000kcalとされていますが、まるのうち保健室の調査では、女性たちの1日の平均摂取エネルギーは1488kcalという結果となりました。これは糖尿病の治療食よりも、60~70代の高齢者が1日に食べる食事よりも少なく、実に89%の女性が「エネルギー不足」の状態であるといえます。

働く女性の栄養素摂取状況
エネルギー摂取量が不足している女性が圧倒的多数という結果に 出典/働き女子352名の食生活白書(※事前測定会申し込み時実施アンケート結果) Will Conscious Marunouchi「まるのうち保健室」調査 Copyright 2017 三菱地所株式会社・一般社団法人ラブテリ All Rights Reserved.

食べていないから、大切な栄養が決定的に足りていない

 当然、摂取するカロリーが少なければ栄養素も不足しているという結果となりました。あらゆる栄養素の不足率上位を見ると「食物繊維・ビタミンB1」が挙げられ、不足率は95%でした。ビタミンもミネラルも大幅に不足しています。皆さんは、これらの栄養素をきちんと摂取している自信はありますか。

<不足させている栄養素・ビタミン編>

1位 ビタミンB1不足率…96%
2位 ビタミンC不足率…69%
3位 ビタミンB6不足率…68%

<不足させている栄養素・ミネラル編>

1位 鉄不足率…92%
2位 カルシウム不足率…87%
3位 マグネシウム不足率…86%

 「20~30代の働く女性に必要な1日の総摂取カロリーは1800~2000kcalですから、いかに食べていないかが一目瞭然です。ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養不足も心配ですね。働く女性の多くが『カロリー砂漠』『栄養砂漠』に陥っています」(細川さん)

 ざっと効用を挙げるだけでも、ビタミンB1はエネルギーを生み出し、ビタミンCはストレスによる体のさび(酸化)や湿疹などのトラブルを防ぎ、ビタミンB6は肌荒れに、鉄分は貧血、カルシウムは骨粗しょう症の予防に有効です。なぜか毎日疲れている、肌荒れや貧血に悩んでいる……といった人は、必要な栄養が足りていないのかもしれません。

 このビタミン、ミネラル、鉄やカルシウム不足の大きな原因になっているのが「たんぱく質不足」だと細川さんは言います。

 細川さんによると、3食きちんと食べていると回答している人でも、実際に食べている物を詳細に聞くと、たんぱく質を十分に食べていないそうです。「3食すべて、パン、パスタ、うどんといった主食しか食べていないケースがあります。また、美容意識の高さからサラダやグリーンスムージーばかり口にしている人もいます」(細川さん)。

 私たちは、食べている内容をきちんと吟味する必要がありそうです。