ゴールデンウイークは実家に帰り、のんびりしたという人も多いのではないでしょうか。帰省の楽しみの一つといえば、「地元ごはん」。大阪ならお好み焼きにたこ焼き、名古屋なら手羽先やきしめん、福岡なら辛子明太子にラーメン…と、ソウルフードが思い浮かびます。ただ、なじみ深い料理も食べ方によっては、思わぬ不調の原因になる場合もあります。今回は「故郷の味」にまつわる地域差、各家庭によって違う個人差について、予防医療コンサルタントの細川モモさんにうかがいます。

日常的に食べている内容は地域色が反映されることがあります (C)PIXTA

同じ糖質過多でも、その原因は地域によって異なる

 大阪ではお好み焼きやたこ焼きといった「粉もん」が好まれ、名古屋ではトースト、ゆで卵、サラダ、ドリンクとボリュームたっぷりの「モーニングセット」が人気。日本では全国各地に特色豊かな食文化がありますが、その食文化が私たちの健康や体形にどのような影響を与えているのでしょうか。

 細川さんが代表を務めるラブテリ トーキョー&ニューヨークが東名阪で働く女性を対象に、「保健室」開催を通じて調査を行なった結果、体脂肪が高めの東京女性は、お酒・スイーツ・麺類(パスタ)の摂取が多く、インスタ映えしそうな「おしゃれごはん」を好んで食べていました。平均摂取カロリーは1488kcalと低く(20~30代女性のエネルギー必要量は2000kcal)、平均体脂肪率24.9%、平均BMIも19.9kg/m2と全国平均よりも低く、「痩せ型」の女性が多かったそうです(2016年度第3期まるのうち保健室報告書より)。

 名古屋の女性は実家暮らしをしている割合が高く、「モーニングセット」に代表されるようなボリュームたっぷりの食事やデザートを好み、お菓子の摂取量も他の エリアより多めでした。車通勤が主流のためか運動量は少なめ。その結果、「ぽっちゃり型」の女性が多かったといいます。

 インスタ映えしそうなグルメフードを好む東京の女性と比べ、大阪で体脂肪が高かった女性は、エビ、イカ、タコ、マヨネーズ、お酒の摂取量が多く、「タコパ(たこ焼きパーティー)」などをよくしている印象を受けました。大阪では「お好み焼き定食」のように、「お好み焼き(炭水化物)」+「ごはん(炭水化物)」という「主食の重ね食べ」が一般的なため、糖質過多も一因となっているようです。大阪府が調査をした「平成27年 大阪版健康・栄養調査報告書」によると、「1日1食以上の主食の食べ重ね」をしている人が若年層(18~29歳)~高齢者(65歳以上)の年代を問わず、約2~3割もいました。

 「郷土色豊かな料理や、地元の旬の食材を食べるのは素晴らしいこと。ただ、その食事が糖質過多に偏っていたり、塩分が高めだったり、『当たり前だと思って見過ごしていること』がないかチェックをしてみましょう。糖質・塩分が多過ぎると、体に水分がたまりがちになり、むくみの原因になります。食べてはいけないのではなく、お酒とスイーツはどちらかにする、粉物を食べるときはベジタブルファーストで野菜を多めに先に食べるなど、より健康になれる食べ方ができるといいですね」(細川さん)