ネガティブの中にも、才能は眠っている

 「できる」ことに加えて、自分の「気になること」にも才能が眠っている可能性があります。

 作家の本田健さんが以前、講演会で「イライラの中には才能が隠れている」という話をしていました。趣味といったポジティブなことはもちろんですが、例えば、人の書いた文章のあらが気になって仕方ないという人は、ライターの才能があるかもしれません。人間、自分がどうでもいいと思っていることはスルーしてしまうもの。ネガティブ要素であれ、心が「引っかかる」ことを大切にしてみるのも一つの方法です。

 ただし、発見した自分の能力が秀でたものかどうかは、周囲と比べてみなければ分かりません。そこでSNSを始め、自分のスキルをどんどん周りに発信してみるといいと思います。そうすることで他人と自分のレベルを比較することができ、さらに能力も磨かれていくはずです。

才能をマネタイズする方法

 そしてもう一つ大切なことは、スキルをお金に換えること。

 マネタイズできなければ結局、才能の持ち腐れ。そこで意識してほしいのが情報収集と、得た情報を日常に取り入れてマネタイズしていくことです。

 例えば私はウェブ上の会員制コミュニティーである「オンラインサロン」や、コンテンツ・プラットフォームの「note」で活動基盤となる収入を得ています。これらの収入はシステムの存在を知らなければ生まれなかったお金であり、知っていても自分が取り入れていなければ生まれていないお金です。

 常にアンテナを張り、そこで得た情報をいかに「自分ごと」にして、仕事に組み込むか。能力をお金に換えるには「目の前にあること」と「自分」を結び付けることが必要。特別な場所や方法や人脈を探すのではなく、今目の前にある情報を、どんどん「自分ごと」にしていってください。