メールやSNS…マナーとしてNGなツールとは

 私が一番ありがたい連絡ツールは、断然メールです。

 公開しているアドレスに仕事の依頼内容をまとめて送ってくださる方は、それだけでしっかりした方だなと好印象を持ちますね。

 最近はLINEやTwitter、Messengerで連絡をくれる方もいますが、正直、「この人、誰だったっけ……」とすぐに顔と名前が一致しないような関係性の方だと、メールのほうが確実です。仕事に使うLINEの名前や写真がふざけたものになっている相手だと、それだけでもう、不安になります。

 メールの場合、たいていの方は署名があって所属と肩書などが記載してあるので、検索性もいいですよね。LINEやMessengerではプライベートのやり取りの間に埋もれてしまったりもするので、やはり関係性が深まっていないうちはメールでの連絡が妥当なように思います。

 私も関係性が深まった相手とは、スピードを高めるためにLINEでやり取りをすることがありますが、大量の文章や写真のやり取りには、メールのほうが向いていると思います。

「お礼にご飯」は、お礼にならない

 Twitterでフランクに連絡をくれる方の中で多いのが、仕事内容が判然としなかったり、「まずは何ができるか話し合いしませんか?」といった、仕事になるかならないかすら微妙なご依頼です。

 会社員の方はイメージしにくいかもしれませんが、フリーランスの場合、時間がお金に直結します。なので、仕事になるかどうかも分からない状態で時間を拘束されることって、それだけで負担が大きいんです。お金にうるさく聞こえるかもしれませんが、移動費も稼働費もタダではありませんし、積み重なると大変なんです。

 「お礼にご飯おごります」みたいに言われることもありますが、これも意味のない打ち合わせと全く同じで、相手の時間を奪っている感覚がない発言だと思います。

 もちろん仲のいい間柄や信頼関係のある相手だったら喜んで行きますが、普通に仕事で関わっただけの関係性であれば、恩をあだで返されるようなもの。仕事で一緒になった方との関係は、ご飯ではなく仕事で深めていきたいと思ってしまいます。かわいげのない言い方かもしれませんが、おいしいものは好きな人と食べたいです。

 おごられることの対価で、私は接待嬢として振る舞わなくてはならなくなるし、そもそも仕事の対価が「俺(私)とのご飯の時間」という時点で相手が上で自分が下という関係性になるので、こっちは間違いなく窮屈ですよね。頑張って盛り上げ屋にならなくちゃいけない場所にご飯を食べに行くよりは、自分で作った野菜中心のご飯をゆっくり食べて、家でネットフリックスでも見て休みたいです。