「ファン」を名乗って相手に無理難題をふっかけたり、己の欲望をぶちまけたり……。そんなお行儀の悪い人たちを本当に「ファン」と呼べるのでしょうか。はあちゅうさんがモヤモヤする「ファン」という存在の、理想と現実を見つめます。

「ファン」を笠に着て脅迫する人たち

 少し前の話ですが、とあるアーティストの方がゲーム専用のTwitterアカウントをつくったことがありました。ゲーム好きのアーティストの方がゲームのことを多くつぶやいていたところ、「そういうことはゲーム専用アカウントでやってほしい」という指摘がファンからあり、結果、ゲーム専用のサブアカウントを公開するに至ったということでした。

 このときすごくモヤモヤしてしまって……。私自身も用途に合わせてアカウントを使い分けているのでアカウントを分けること自体には賛成なのですが、ファンの方が応援対象の人に抱く「こうあってほしい」という気持ちって、時に暴走するんですよね。サブアカウントをつくる前の「これも僕の一面とは思ってはもらえませんか」というアーティストさんのコメントに、胸が苦しくなりました。

 私もある記事をリツイートした際、その論調に同意できなかったのか、ファンの人に「はあちゅうさんがそんな記事をリツイートする人だと思わなかったです。今後イベントに行くのはやめます」とコメントされたことがありました。また、オンラインサロンの運営方針について会員の方から意見を聞いたとき、「僕が希望する○○を実施してくれなかったら退会しますから」と言われたこともあります。

 一方で、ファンであるが故に盲信的になってしまって、自分の好きなアーティストに対して批判的な人は敵と見なしてしまう人もいます。

 自分の思い描いた通りの思考を持っていなかったからといって相手のすべてを拒否したり、ファンを振りかざして脅迫してきたり、はたまたファンであることに引きずられて自分でものを考えなくなっていたり……。こういった行動を取る人たちを「ファン」と呼べるのでしょうか。

「いいファン」ってどんな人たちなんでしょう (C) PIXTA