同期と仲良くしておけば、噂話にはついていける

「持つべきものは信頼できる二次情報提供者ですね」
「持つべきものは信頼できる二次情報提供者ですね」

 お酒の場と同じく社内ネットワークで重要視されがちなのが、「喫煙所コミュニケーション」ではないでしょうか。今あまり若い方はタバコを吸わないようですが、かつては人事の噂話についていくためだけに、非喫煙者がタバコを吸えるフリをしてわざわざ喫煙所に行くこともあったとか。

 とはいえ当然ですけど、発がんリスクを背負ってまでしなくちゃいけない密談なんてありませんから、皆様は決してまねをしないように。

 ただ、ある程度自分の働く部署の情報を知っておくことは大事なことではあります。私自身、喫煙者でも酒飲みでもなく協調性があるタイプでもなかったので、信頼できる二次情報提供者とつながっておくことは心掛けていました。

 例えば同期や仲のいい先輩とちょこっとランチに行って、自分が行かなかった飲み会や彼らが参加したイベントで出た部内の話について教えてもらうわけです。そうすれば自分自身が参加せずとも、情報に遅れることはありません。持つべきものは信頼できる同僚です。

憂鬱な社員旅行は案外、いいものです

 残念な思い出が多い飲み会に対し、思いがけず楽しかったのが、旅行や出張での交流です。社員旅行とかって、行く前はかなり憂鬱ですよね。でも行ってみたら案外楽しめたり、上司の意外な一面を発見できたりして面白かったんですよ。運が良かったんだと思いますが。

 私が特に思い出に残っているのは、番組スタッフみんなで行った温泉。そこにはすごく怖い女性のプロデューサーもいて、出発前は若干ナーバスになっていたんです。しかも温泉だから仕方ないんですがお風呂に誘われてしまい、「胸もないし嫌だなあ」なんて思っていたら、なぜか浴場でのプロデューサーはすごく冗舌で、自分が新人だった頃の話とかをしてくれたんですねえ。女子トークというとネチョネチョベタベタした感じがありますけど、とっても爽やか、さっぱりした気持ちのいいもので、急に距離が近くなって温浴効果を感じたものです。

 飲み会だと夜の闇と酒のマジックで急速に仲が深まったような気がするんですけど、結局、シラフになって次の日会社で会うと、昨晩肩を組み合って語り明かしたのが嘘のように、通常の先輩・後輩に戻ってしまったりする。

 でも旅行や出張である程度時間を共にすると、そこで育まれた絆は割とその後も継続するもので、後々もいい関係が続くような気がします。まあ、相性もあるので誰でも彼でもというわけにはいきませんけど、飲み会よりは私的には打率が高いかなあ。もっとも、旅行だとエンドレスの宴会があるリスクも否定できないですけどね。