「そんなこと自分で考えろ!」と言われることは分かっている……。だけど、モヤモヤと考えてしまうささいなことを、小島慶子さんにぶつける本連載「小島慶子さんにこんなコト聞いちゃいました」。今回は、SNSでの職場の人とのコミュニケーションについて。小島さんの考えは?

Q.職場の人ともSNSでつながっておいたほうがいいでしょうか? 小島さんは、SNSについてどんな考えを持っていますか?

つながりたくない人とは、無理をしなくてよし

「メリットもありますが、つながりたくない人とはつながらなくていいです」
「メリットもありますが、つながりたくない人とはつながらなくていいです」

 SNSでつながりたい人とそうでない人は、明確に分けていいと思います。つながりたくない人への予防策としては、「これは仕事用ではない」というのが一目瞭然のアカウントの仕様にしておくことでしょうか。そうすれば、よほどずうずうしいか、意図的にプライベートでつながろうとする人以外は申請しにくくなると思うんです。プロフィール写真も、「ウェーイ」みたいな、あからさまにプライベートの画像にするとかね。プロフィールも、真面目に書かずに「○○だよ~ん」とラフな感じで書いておくとか。そうやって予防線を張っていく。

 一方で、SNSで人とつながるメリットもあります。私は最近Facebookを再開したんですが、そこから新たに人脈が増えて仕事にプラスになりました。関係が途切れてしまった人から、「小島さんFacebook再開したんですね」と連絡が来たことも。それで、5年ぶりくらいに会ってお茶をすることになりました。

 メールって、よほど用事がない限り送りづらいですよね。「お元気ですか」だけでは、なかなか連絡できないし。だけど、SNSで見つけたとかだと、本当に気軽に「久しぶりー」とメッセージが送りやすい。たとえ自分がその人のことを忘れていたとしても、連絡が来たらうれしいものです。実際それで会うことになったことも、今までに5~6件ありました。会ってそれきりということもありますが、思わぬ仕事につながることも。

 SNSの友達申請って、本当につながりたいのか、とにかく友達の人数を増やしたくて申請しているのか、なんとなく分かるものです。先日の記事「小島慶子さん教えて『この結婚式、本当に行くべき?』」で話した、披露宴を人脈アピールの場にしたいかどうかと似ている。お互いさまで承認するならいいけど、むやみにつながりたくないならプロフィールに「実際にお目にかかっていない方のリクエストはお受けしておりません」と書いておくなど、SNSでは無理のない範囲でつながるのがいいと思います。