貯蓄できている人は何をしている?

 貯蓄に関しては、残高をきちんと把握しているかどうかがポイントになるのかもしれません。銀行口座残高を明確に把握していると回答した「残高見ている派」と、(あまり)把握していないと回答した「残高見えていない派」に分けて詳しく分析したところ、次の図のような結果になりました。

 「残高見えている派」の73%は2016年に貯金ができました。また、貯蓄総額で見ると、100万円以上の人が半数以上にのぼっています(500万円未満32%、1000万円未満11%、1000万円以上9%)。

 一方で、「残高見えていない派」の61%は2016年に貯金ができなかったと回答しています。貯蓄総額も低めで、100万円未満が76%、100万円以上が21%という結果でした。

貯金をするために気を付けていることは?

 貯金をするための習慣やルールを課している人もいるようです。どんなことに気を付けているかを尋ねたところ、「手数料のかかるATMを使わない」「カードのポイントやマイル、キャッシュバックを効率よく活用する」など、日々の小さな積み重ねの回答が目立ちました。

 しかし何より、「無理せずに節約をする」が42%でトップになっており、ストイックに切り詰めたり厳しいルールを決めたりすることはせず、自分のできる範囲で貯金に取り組む人が多いことも明らかになりました。「2016年に貯金ができなかった」という回答が3割を超えたのも、「無理せずに節約をする」という姿勢が反映されてしまったのかもしれません。