自分が死んだら……? どんな世代にも響く物語
●映画『母と暮らせば』
長崎で暮らす伸子の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子、浩二が亡霊となって現れた。二人は、残された浩二の恋人の話などをして幸せな時間を過ごすが――。
・号泣。自分が死んだら、大切な人が前を向いて歩いていって欲しいという気持ちと、忘れて欲しくないという気持ちの葛藤を見事に描いている素晴らしい作品でした。色んな年代の方がそれぞれの視点で涙できる、素敵な物語だと思います。(29歳)
・映画をどの地点から見るかで変わるのかもしれませんが、山田洋次監督の年齢を考えたら遺言的な意味合いもあるのかと思いました。主演の二宮和也さんの重すぎない演技もとてもよかったです。(20歳)
かわいいだけじゃない、その優しさに思わず号泣
●映画『ベイマックス』
アニメは子どもが見るもの、大人は感動なんてしないと思っていませんか? 優しすぎるロボット、ベイマックスが少年ヒロを守る姿に心温まり、思わず涙が。
・ベイマックスの優しさに泣きました。(27歳)
・ベイマックスが可愛いくて癒されるうえに最後は感動で号泣でした!(35歳)
・いわゆるキッズ向けアニメかと思って見始めたら、兄弟の思いやりが繊細に描かれていて想定外に感動し、思わず号泣してしまいました。(年齢不明)
結婚したいアラサー女性への鋭い視点に心をえぐられる
●マンガ『東京タラレバ娘』(東村アキコ/講談社)
「痩せたら」とか「好きになれれば」とか……「タラレバばかり言ってたら こんな歳になってしまった」。「一生独身」を恐れる33歳の女子3人が繰り広げるラブコメディ。
・登場人物たちが自分や周りの友人とかぶって、焦燥感で泣けてきました。(25歳)
・自分も数年後こうなるのかと不安になって泣けてきた。(27歳)
気になる作品はありましたか? 悲喜こもごも、いろんな涙がありますが、ストレスをため込みがちな人や我慢するくせが付いている人は、上記の作品も参考に、心のデトックスをしてみてくださいね。
文/越智理奈 写真/PIXTA