価値観の違う友達 付き合う? 付き合わない?

 夫や恋人との価値観の違いに悩んだ経験談が多々寄せられましたが、それに続いて多いのが、友達との間で起きた金銭トラブル。特に食事や旅行の価格設定に関して意見がぶつかりやすいようです。一方で、友達との価値観の違いを前向きに捉えている人もいました。

「もっと安いお店がよかったな……」 (C) PIXTA
「もっと安いお店がよかったな……」 (C) PIXTA

友人との食事で、私が選んだお店が友人の思っていた価格帯よりも高かったようで少し気まずくなりました。私は周りに比べて自由にできるお金があるほうなので、深く考えていなかったなと反省。それ以来、自分でお店を選ばないようにしています。今まで知らなかったお店に連れていってもらえるし、楽しんでいます。(40歳、製造、技術職)

私は基本的に友人と食事をするとしてもお茶かランチで済ませたいのですが(既婚者で食費が限られている、マイホーム資金を貯蓄中)、独身実家暮らしの同期たちが頻繁に「テレビで紹介されたお店に食べに行こうよ」と誘ってくれます。ありがたいことですが夜は夫と食べたいので、食事の用意があるからと毎回断っており、土日の昼ならばと提案しています。(27歳、公務員、人事)

趣味友達の女性数人で旅行の計画を立てていて、宿泊先候補の相談をしたときに価値観の違いに悩みました。主婦から医師までいて収入がさまざまで金銭感覚が違うため、「ここに泊まりたい」という希望がなかなか合いませんでした。(36歳、建設、企画・一般事務)

私は舞台観劇が趣味で、同じ作品を何度も観に行きます。先日同級生から「お金があっていいよね」と嫌みを言われました。ほかの支出を切り詰めているだけなのに……。(27歳、娯楽、専門職)

学生時代の同級生は、専業主婦、自営業手伝い、キャリアウーマンと収入も自由に使える金額もさまざま。会うだけで楽しいので、主婦の家にいろいろ持ち寄って集まることもあれば、独身or子どもなしのキャリアウーマンだけでちょっといい店に食事に行くこともあります。それぞれお互いの状況を考え、察しているので困ったことにはならないのかな、と思います。気遣いが大事。(38歳、医療福祉関連、専門職)

上司や後輩の言動に「イライラッ」

 家庭によってお財布事情は全く違うもの。同じ職場に勤めていても、ランチや飲み会、贈り物選びで金銭感覚の違いが浮き彫りになっているようです。職種によって給料が大きく違う職場では、何気ない雑談を通して給料の高低差が発覚してしまうことも。

私はチープコスメで節約していますが、同じ部署の女性陣はブランドコスメ好きの人が多くて、輪に入っていると自分までブランドコスメが欲しくなってしまいます。そのため、あまりそういう会話には加わらないようにしています。(33歳、電気・ガス・水道、営業事務)

仕事終わりにロッカールームで「六本木のナイトクラブに飲みに行こう」と同期に何度も誘われました。母を扶養していて夜遊びするお金の余裕がないから、と伝えていましたが、毎回断るのが大変でした。最後、同期の退職日に一度だけ朝まで六本木でお酒に付き合いましたが、正直キツかったです。(26歳、金融、一般事務)

職場に薬剤師と医療事務がいるのですが、薬剤師は高給取りで医療事務とは年収が300万円近く違います。子どもの教育費、スーパーの1回の買い物額など、金銭感覚が違い過ぎて悲しいです。(37歳、医療福祉関連、一般事務)

上司が退職するときに、仲のいいメンバーで何か贈ろうという話に。私はそれほど仲がいいわけではないのにメンバーに入れられ、5000円も支払いました。(42歳、宿泊、総務)

薄給だったので普段は職場のチーム全員が弁当でしたが、あるとき外出時にランチをすることになりました。一人の男性が「絶対500円以下で、消費税分オーバーもNG」と指定し、お店選びが大変でした。ランチ代を節約したい気持ちは分かるのですが、消費税の分もダメだとかなり厳しい……。そのときはなんとか安いお店を見つけたのですが、もうその人は二度と誘いませんでした。(40歳、情報通信、コンサルタント)