人生や仕事に役に立った資格、読者オススメの「取って良かった」資格はまだまだあります。

<業務知識を深められた>

公認内部監査人(CIA)です。企業の内部監査人としての能力を証明する国際的な資格です。通信講座が約20万円、受験費用が約10万円。勉強開始から約1年半で取得しました。毎朝、出社前に約1時間の勉強時間を確保し、週末もできる限り時間を確保して、継続的に学習しました。幅広い知識を得られたこと、また何よりも、勉強する習慣を身につけられたことが一番の収穫だったように思います。今は同じ朝の時間を使って、英語の習得に励んでいます。(31歳)

基本情報技術者、応用情報技術者は取って良かったです。年4回の賞与に5万円程度プラスされました。勉強方法は、とにかく一つの教材をやりきること。2往復して、あとはひたすら過去問を解きました。(28歳)

建設業で働いているため、建設業経理士の資格を取りました。会社にとってプラスになる資格なので、厚生費で学校の授業料を出してもらったうえ、資格手当として月額のお給料もアップしました。工夫したのは時間の工面です。仕事の後に3時間、学校の授業があったため、平日は会社のお昼休みに予習・復習をしました。そのおかげで無事合格できただけでなく、“昼休みに勉強するまじめな人”という印象を職場に与えられた気がします。(36歳)

<スキルをさりげなく生かせた>

ペン字7段を学生時代に取得しました。接客業なので、何かとお客様の前で字を書く機会が多く、よく褒められます。ありがたいことです。(23歳)

色彩検定です。仕事でデザイナーさんにプレゼンしたり、修正を依頼したりするときに、お互いに話が通じやすくなりました。(35歳)

ワイン好きが高じてワインエキスパートの資格を取りました。イベントを企画運営する仕事をしているので、パーティーや晩餐会でのワインメニューの相談にのることもあり、楽しいです。(33歳)

<人間関係が広がった>

趣味で調理師免許を取りました。1年半、夜間学校に通い、学費は140万円程度。久々に学生気分を味わえ、職種・年齢・経歴の違う友人ができました。仕事との両立のため、かえって時間の使い方にメリハリが出たのも良かったと思います。(31歳)

入社してから取得したものは、時計修理技能士と、品質管理(QC)検定(企業における品質管理に関する資格)です。社内で、取得者が次の受験者に教える機会があったので、それまで会話したことがない同僚とも言葉を交わすようになったのが良かったです。(29歳)

仕事に直結しなくてもメリットを感じた人が多い

 働く女性が「仕事や人生にプラスになった」と感じた資格、いかがでしたか。もちろん、どんな仕事でも「資格がすべて」ではありません。でも、資格を取ることが自分を高めるきっかけになっていることは確かなようです。

 取得した資格が仕事内容に直結しなくても、「レッスンに通ったら新しい仲間ができた」、「働きながら勉強することで時間の管理がうまくなった」など、幅広いメリットを感じる人は多いようです。何より、「自分に自信がついた」という人が多いのは印象的。また、どんな資格を取ろうか迷っている人は、自分の会社で補助金が出る資格をチェックしてみるのも手ですね。

 こうした意見もご参考に、気になる資格があれば、ぜひ挑戦してみてください。

文/越智理奈